土曜ドラマ 島の先生(5)「私を捨てた母」

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え~ 皆さん田嶋彰芳 奈美子夫妻に待望のご長男希君が産まれました~!お母さん近くに来るみたいだな。 いや~ 実はな 来年千尋が初めての留学生としてくん島に来てからちょうど20年になるんだ。 文三さん 文三さん!文三さん 文三さ~ん!何だ?大変でや!何をそんなに慌ててるんだ?今 海のこ留学の事務局から電話が来てな。

ああ ガイドサイトに載せる いい所思いついたら 連絡してね。 でも 結局母の期待に応えられなかった。 うん?本当は 俺や奈美子の事怒ってんだろ?お前らの人生はお前らしか決められん。 どんなに努力しても結局 島育ちがハンディになってるからじゃが。 島育ちはハンディやあらん。 畜産だって 農業だって釣りだって子どもの頃からみんなに教えられて人並み以上に知識だって経験だってある!わしだって お前を一人前の島の男に育てようとやってきた。 島以外じゃ通用しない人間ど。 千尋先生 何だか顔色 悪いですよ。

翔司君 翼君! 楽しく食べるのと行儀が悪いのは違うのよ。 違うか?僕も お父さんとお母さんはいないけどみんながいるから大丈夫。 だから 先生も大丈夫だよ。 あなた 東京へ戻って私の仕事を手伝いなさい。 教師なんて どこが面白いの?くだらない生徒にちょっとでも手を上げたらやり玉に挙げられるのは教師の方。 私を大人扱いしたのは都合のいい時だけでしょ?私は… もっと話を聞いてほしかった。 何不自由ない生活をさせてやりたいように させてきたのに。