プロフェッショナル仕事の流儀 新春SP「樂家十五代・樂吉左衛門」

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一切の虚飾を排した黒茶碗で日本独自の美意識 「わび」の思想を 世に知らしめた。 伝統を受け継ぎつつ前衛的とも評される茶碗を作り出す。 茶碗を作るための窯場や作業場は全て この敷地内にある。 茶碗を作る作業場は広さ4畳ほど。 そして これが十五代 樂 吉左衞門さんの茶碗。 樂さんの茶碗の激しさはこの作業を大胆に行う事から生まれるという。 前衛的な茶碗を作る時必ず 同時に こうした伝統的な樂茶碗も作るのだという。 春と秋しか制作しない 黒樂茶碗。

この日の深夜から春の黒樂茶碗の窯焼きが始まる。 前の年から 息子の篤人さんも同じ窯で茶碗を焼いている。 まずは篤人さんの茶碗を焼いていく。 樂さんは 初代長次郎の没後400年を記念する展覧会を開いた。 これまでにない数の長次郎の茶碗と向き合う事になった 樂さん。 静かな佇まいの茶碗を改めて見直し 驚く事があった。 独創的な茶碗は 高い評価も得た。 新たな表現を目指して樂さんが 春に挑んだのがこの茶碗。 春には 茶碗の外側だけで3時間かかった 削り。 その日 樂は 茶碗に釉薬をかける作業に入っていた。