NHKスペシャル「終わりなき被爆との闘い~被爆者と医師の68年〜」

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長年 被爆者と向き合ってきた医師たち。 被爆者の体の中で続く終わりなき被爆。 被爆者と医師の 闘いの記録です。 長年被爆者の治療に当たってきた…最近 被爆者の間に増えている病気が 疑われるため骨髄から 血液細胞を抜き取って検査をする事になりました。 被爆者を 次々と襲い始めた第2の白血病 MDS。 朝長さんが 被爆者にMDSが増え始めていると気付いたのは十数年前。 一人の被爆者がいます。 被爆者の発症率を計算したところ10万人中 15.9人に上りました。

染色体は 体の細胞一つ一つに収められている遺伝情報のかたまりです。 ところが MDSで亡くなった吉田さんの染色体には大量に しかも不規則な異常が見られました。 それから 8番目の染色体が普通は 2つなんですけどもこんなに 極端に大きい8番目の染色体が1つ 加わってるんですね。 当時 鎌田さんが見ていた染色体の顕微鏡写真です。 そして白血病の被爆者の染色体にある 共通した傷がある事を初めて発見したのです。 22番目の染色体の一部と9番目の染色体の一部が交換したっていう。

大量の放射線が 染色体を激しく傷つける事で起きる急性障害への対応を学ぶためです。 中島さんは 急性障害で亡くなった被爆者の解剖標本を使って被爆者の臓器の組織に特殊な試薬を加えて染色体を詳しく観察します。 大量の放射線を当てた マウスにさまざまな物質を投与し急性障害を抑えられるかどうか調べます。 その結果多くのMDSの患者に共通してある遺伝子が放射線で傷つけられ異常を起こしている事が分かりました。