美輪明宏さん 「ヨイトマケの唄」。 スタジオでは 同世代を生きた盟友黒柳徹子さんと 有働アナウンサーが美輪さんに迫ります「あなたの顔が変わってきたの私 見てるの」。 そして 胸に迫る名曲の熱唱も美輪明宏さんの魂を今夜 受け取って下さいもう このツーショットがほんとに芸能界史上 最大の存在感ではないかと思うんですけども。
黒柳さんは この曲が人々に インパクトを与えるのって何でだっていうふうに…?お母さんの事を歌っていらっしゃる事もあると思うんですけど私が 自分の母の事をお話するの…でも 戦争中ですけど…父が出征して私が 栄養失調になって弟も妹も まだ赤ん坊みたいに小さくて青森まで疎開に行っちゃったんです。
それでは その木村拓哉さんの曲の紹介も含めて去年の「紅白歌合戦」の「ヨイトマケの唄」ご覧頂きましょう。 コンサートをされたり舞台をされたり一番 原動力になるもの美輪さんの原動力って何ですか?使命感。 使命感?役者とか 女優とかそれは 使命感が動かしているような気がしますね。 使命感っていうものに気付かれたのはおいくつぐらいの時なんですか?小学校の1~2年だったと思うんですけどね大村の海軍航空隊がありましてねそこへ 私 お芝居で 学校でね兵隊さんたちの慰問に行ったんですよ。
そこで お二人の人生を比較すべくVTRを作ってみましたので是非そんな二人の「青春のポートレイト」ですそして 二人は ヨーロッパに あこがれ声楽を学びます東洋音楽学校へ進学した黒柳さん二十歳で NHKからデビュー。 18歳の美輪さんは 日本初の女装の美少年 シスターボーイとして「夢であいましょう」で出会います昭和32年「メケ・メケ」は 大ヒットしましたが翌年 三島由紀夫作品の「黒蜥蜴」が大ヒット。 テレビからは消えた美輪さんでしたが独特の美意識を表現する舞台で唯一無二の存在へなっていきます。
よく 原宿辺りの ファッションショーやって不細工な子たちがね「ああ すてきね」って言ってるけどもひょっとしたら そのモデルさんきれいな人がいぼ痔かもしれないのよ?切れ痔かもしれないし。 60年前 シャンソン喫茶「銀巴里」でシャンソン歌手っていうのはもともと 一人芝居なんです。 舞台も 脚本 演出 それから照明プランから 美術 衣装全部 立体的に 実際に表現できますでしょ?美輪シャンソンの代表作「ボン・ヴォワヤージュ」。 三島由紀夫が戯曲化した作品です。
美輪さん演じる女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎。 クライマックスで 明智探偵に追い詰められる黒蜥蜴生きていて…。 誇り高き泥棒である自分の生き方を変えないため彼女が選んだのは自ら 命を絶つ事でした情熱的な愛情表現とか夫人である雰囲気とかは美輪さんじゃないとできないんだなって。
何か 文化を学ぶってまどろっこしくてそれで 本当に 人生開けるんだろうな? みたいに凡人は思っちゃうんですけど…開けますか?黒柳さんは いかがですか?黒柳さんのように 長く活躍して…私ね 渥美 清さんが いつも芝居を見に来てくれて言った事はね うまいとかなんとかじゃなくて舞台見て「お嬢さん 元気ですね」って。