去年 ドイツで開かれた理論物理学の学会。 そして もう一つ広大な宇宙を支配する重力の数式。 その山中に 物理学者たちの聖地ともいえる場所があります。 ごくごく簡単に言うとこれまでの常識ではミクロの点だとされてきた素粒子がさて 神の数式を追い求めるシュワルツ。 コンピューターは使わないのかって?この世界の全てを数式で表す事ができれば研究の合間を縫って時折 山登りをしているシュワルツ。 20世紀が生んだ物理学の巨人…その名を歴史に刻んだ数式が…一般相対性理論の数式です。
一般相対性理論が 神の数式ではないという事に気付いたのはその最も深い部分こそがアインシュタインも見逃した盲点だったのです。 宇宙誕生の謎を解き明かすと期待された一般相対性理論ですがブラックホールの底だけは どうしても説明ができなかったのです。 一般相対性理論と素粒子の数式を僅か19歳で完ぺきに理解していたといいます。 ブロンスタインは 空間を素粒子よりも はるかに小さい超ミクロのサイズに区切ってそこに働く重力を計算したのです。
その数式があの偉大な一般相対性理論と素粒子の数式が解けなかった無限大の問題を解消する事になるのです。 超弦理論は 半世紀近く物理学者たちを悩ませてきた誰も気付かなかった問題に私たちは気付いたのです。 なぜなら あの一般相対性理論と素粒子の数式とはかけ離れて見えるというのです。 ほかの物理学者たちが華々しい業績を上げるのを横目に見ながらひたすら 超弦理論にこだわり続けたのです。
では 超弦理論が示した10次元の世界は一体 どこに隠れているのでしょうか。 これは ホーキングパラドックスと呼ばれ物理学者たちの前に立ちはだかった難問でした。 彼の指摘は 極めて鋭く私たちは 突きつけられた問題をホーキングパラドックスを解く事ができない超弦理論。 ポルチンスキーは 超弦理論を更に進化させる事に成功しました。 ホーキングパラドックスは科学の歴史に残る偉大な思考実験でした。 今 超弦理論の予言を検証しようという動きが世界中に広がっています。