日本の話芸 講談「蘇生奇談」

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この番組のまとめ

栃木県宇都宮の在小さい村ですが新谷という所がある。 そこに 吾平さんという植木職人がおりました。 池辺さんという造り酒屋この池辺の旦那の所で庭の垣根が壊れた。 ですから この吾平さんを呼んでこの垣根を直させたんですがねこの吾平ってのは 村で評判の大喰らいの男でね。 東京からな 千住名代の厚焼きの塩煎餅これ 土産に もらったんだよ」。 「煎餅と違って 汁粉となると「だって おかしいじゃねえあの煎餅 50枚 食べた お前が汁粉 たった2杯ってぇのは変だろう?」。

お願いですから 助けると思って今日中に 診断書を ひとつ…」。 あれ 診断書って24時間かなんか 経たないと書いちゃいけないんでしょ?ね~? これ ばかにしてる話じゃないんですが実際に あった話なんです。 「かわいそうだ 気の毒だ」書いてくれた診断書で役場の届けが済んだ。 ええ? 経帷子に頭陀袋そこそこに 縫ってね早桶 買ってきて裏の光雲寺って 荒れ寺お経料が少ないからお経も短いや…。 昨日今日 ハア~この 大喰れえの吾平さんあのね~ 他人の葬式やお通夜に行ってるうちが花ですよ。

「ええ~湯灌場が ゆかんべえ」ってひどい奴がありゃ あるもんだ湯灌場へ連れてきたよ。 ね?あれ 湯灌場ってぇのは仏様をね 弔う時にきれいに 体を清めるその場所ですよ 湯灌場。 ええ?不思議な事にね幸せな事というか僥倖にも 不思議にも何時間かの後に知覚 精神を回復した。 ヒョイッと 見ると雲間を外れました 月の光。 トコトコトコトコ トコトコトコトコやって来た湯灌場の前。 「すまねえけども ハア~その いなり寿司俺にも馳走してくんろ」って。

パカッ パカッ パカッ パカッ。 パカッパカッて 足音が だんだんと近づいてくるように喋るここんところを ご注目下さいねこれね。 ね?パカッ パカッ。 ヒョイッと 見たらね犬にしちゃ 大きいんだが白いやつが ヒョイッと 出ようとした。 怒られちゃいけないからヒョイッと 垣根の中へ入った。 お前 今 帰るのはいいがなお前が もしも 途中で他管区の巡査にでも出会うとお前も驚くであろうが同僚が驚く」。