首都圏スペシャル「聞こえますか、子どもたちの“心の声”が」

戻る
【スポンサーリンク】


この番組のまとめ

こちらはいじめを防ぐための講演活動をしているNPOが、1万人を超える子どもたちから集めたいじめに関する文章のほんの小森美登里さんです。 NPOの皆さんの非常に大事な取り組みで、実は30万人近い子どもたちの声が集まったそうですが、私たちが今回読み込むことができた、そのうちの1万ほどの意見の中から、特にはっとさせられる28の声に、今回注目して、番組を進めてまいります。

だから、この今、8人の子どもたちのね、全部共通しているのは、人間関係作りが分からないという、例えば転校してきた6番の子なんかそうですけれども、転校してきてそれまで明るい性格なわけでしょ。

4番の子の声なんかは、僕はやっぱり前まで仲よしだった友達が、突然、無視されたり、いじめる側に回ってるって、これは、きのうまで仲よかった友達に、なんか原因があるわけですよね、でも。 目を合わさないだけでももういじめが、すかね?いや、だからね、そこのとこですから、一見、友達だと思っているんだけれども、結局、次はじかれるのは自分かもしれない。

それからやっぱり子どもたちがなかなか言わなくて、大人に頼ってこないのは、思春期に入ってくると、大人とか先生たちから離れるわけですよ、気持ちが。

もう少し丁寧に、そのあたりを、例えば私たちは現場の人間ですから、1年間なら1年間かけて、そのあたりの人間関係を整え、そしてそういった一人一人の見えにくいところにあるサインを丁寧に取り上げて、大切にほぐしていくということが問われているのかなって思いますけどね。 彼女の場合は、ほかの先生が助けてくれたから、よかったものの、この先生が助けないと、先生も一緒になっていじめるっていうのは、ものすごい僕も現場の教師辞めてから、一番ショックだったんですよね。

親ができることって、そんなにたくさんなくて、例えば娘から、子どもから聞いた情報を、あとは自分の耳に入った情報を、やっぱり学校に投げ入れることはできますけれども、そのあと、現場で先生方が、どのような対応をしてくださるのか、どんな形での連携ができるのか、そのあたりのところが確立されていないと、お任せしたまんま担ってしまったり、そして対応を知らない先生方が、どうしていいか分からなくて、しばらく様子を見てみましょうという中で、問題が深刻してしまったり、あとやはり、子どもたちの思いを受け止めて、そして正しい対応が今

自分に自信がなくなり、傷ついている子を突き放したら、一生残りますと頂きました。 冒頭ご覧いただいたところと同じ、国立教育政策研究所が、小学校4年生から中学3年生まで追跡調査した結果ですが、いじめた経験はありますかと聞いたところ、ちょっと驚きますね。 被害者の問題ではなくて、加害者もやっぱり人間としての発達力といいますかね。

そうですね、そういうものも、もちろんあると思うんですけれども、私が実際、子どもたちに聞いたことばの中では、ねたみ、そねみみたいなものがあって、その自分にないものを持っている、その状況が受け入れられない、ですから、羨ましかったり、悔しくなってしまったり、そんな感情があったり、あとは、いじめることによって、いじめている子どもどうしの団結力が強くなることもあるんだというような、被害者からすると、とても恐ろしい、そういう状況もありますね。

もう一つ大きないじめた子どもたちにアンケート調査しますと、ほとんどがストレスを抱えているんですよね。 いじめられるっていうストレス、家庭でのストレスとか、あるいは部活でのストレスとか、いろいろなのがありますよね。 ストレスの発散っていうのは、これは社会学者の調査なんかで、中学生、いじめたくなりますか?っていう意識調査なんですけれども、ストレスが少ない子はね、8.1%しかいないんですよ。 ところが、ストレスがたくさんたまってる子は29.9%、約3倍以上なんですよね。

そうじゃなくて、こういったところは僕とちょっと合わないけれども、こういったところはとても立派だと思うよというふうに、お互いを多面的に認め合って、それぞれのよさをお互い尊重し合っていく、そういった安心感のある集団を作っていくという、そういった役割を、私たち教師とか、大人側にあるんではないかなと思います。

個別の子がそれぞれ伸びて、そしてもちろん共同性も大事で、団結もしますけれども、そこの前提がなくて、べたでこしあん状況みたいな感じで、日本の学校、行っちゃうから、それは不安感も強くなるし、それから一人一人を認めようっていうども、実際には僕はなっていないと思います。

永原さんの長野県でも、県内の全校に、こういう交換日記やろうよと呼びかけているということですけれども、お2人に伺いますが、普通の先生との連絡帳と違って、いじめを防ぐ可能性が、実際にある、そういう手応えは、これで感じられてるんでしょうか?そうですね。

また違う人間関係作り、先生と子どもの。 そうですね、見つけたときの、どう対応するのかというところを、やはり先生方が、何か苦しみ、悲しみみたいなものが、抱えているのであれば、その周りの子どもたち、君は1人じゃないんだよというようなメッセージを、どんな形でいじめてしまう子どもの心に、子どもたちも、大人も伝えることができるのか、何ができるのか、そのあたりが大切だと思っています。