首都圏スペシャルです。 国立教育政策研究所が、小学校4年生から中学3年生までの6年間、子どもたちを追跡調査した結果です。 子どもたちのいじめを防ぐため全国の小中学校などで講演活動を続けている小森美登里さんです。 NPOの皆さんの非常に大事な取り組みで、実は30万人近い子どもたちの声が集まったそうですが、そしてぜひテレビをご覧の皆さんからも、ご意見を頂きたいと思います。 メールは首都圏スペシャルのホームページからです。
だから、この今、8人の子どもたちのね、全部共通しているのは、人間関係作りが分からないという、例えば転校してきた6番の子なんかそうですけれども、転校してきてそれまで明るい性格なわけでしょ。 ここらへんは、本当にね、最初の子もそうですけど、全部友達だと思っていたらとか、友達関係の、うまく作れないトラブルなんですよ。
この問題はとても大きいというのは、この数字だけでもはっきり分かりますし、あと、きょうの発表の、子どもたちの声の中で、1番の子どもも無視されていますし、ほかにも同じような状況がいっぱいあるんですけれども、実は、本当に子どもたちがなんとなく誘われて、気軽にやってしまういじめ、それがとても多いこと、あとは本当に子どもたちは、なんとなく誘われてやってしまって、そして大勢でやっていると、自分の罪がまるで軽くなってしまうような勘違いをしてしまうんですね。
そもそも政府の定義でも、1984、5年に、いじめとは何かといったときに、それからやっぱり子どもたちがなかなか言わなくて、大人に頼ってこないのは、思春期に入ってくると、大人とか先生たちから離れるわけですよ、気持ちが。 友達関係一番大事。 それを離れたところのお父さん、お母さんとか、先生に言うなんてそんな中ででも、担任の先生に相談したケースなんかもありますが、これはどういうふうに、友達関係よりも、さらに進んでしまって、そこを頼るしかなかったということなんですかね?どうお感じになります?そうですね。
中にいるときには、そんな先生いないのに、どういうことだろうと思ったら、やっぱり先生は、その子にも問題があるとか、この子もなんか、はっきり煮え切らないとか、うそを言うところがあるからとか、問題点が一番、担任は見えているんですよ。 なぜ教育現場で近くで見ている先生が、いじめは悪いって分かってますよね。
親ができることって、そんなにたくさんなくて、例えば娘から、子どもから聞いた情報を、あとは自分の耳に入った情報を、やっぱり学校に投げ入れることはできますけれども、そのあと、現場で先生方が、どのような対応をしてくださるのか、どんな形での連携ができるのか、そのあたりのところが確立されていないと、お任せしたまんまになってしまったり、そして対応を知らない先生方が、どうしていいか分からなくて、しばらく様子を見てみましょうという中で、問題が深刻化してしまったり、あとやはり、子どもたちの思いを受け止めて、そして正しい対応
被害者の問題ではないというあたり、小森さんはどういうふうにお考えになります?私たちも法人で活動しているんですけれども、いじめ問題を被害者問題ではなく、加害者が抱えている心の問題という形で捉えようということでやっているんですけれども、きっと加害行為してしまう子どもたちも、何か抱えていると思いますので、その問題に、その心に、どこまで大人が寄り添って、そこからその自分の声がいかに卑劣だったかというところに気付くのは、大変時間がかかって、大変な作業なんですけれども、いじめられている子の対応だったら、じゃあ無理して
先ほど、小森さんがおっしゃられなかなか勉強がうまくいかないとかですね、部活でレギュラーを外れてしまったですとか、家庭が安らぎの場になっていないとか、そういう背負ってるものに先生も目を向けて、そこの解決を考えていくっていうのは大事だと思いますね。 どんなものがあるとお感じですか?そうですね、無視っていうのも最初に言いましたけれども、本当に気軽にやってしまういじめで、でも実は、その無視っていうのは、本当に人間にとって、非常に厳しい、精神的に厳しい状況に追い込まれるわけで、そのことに恐怖もありますよね。
だから、いじめをすることが仲間意識が出来ていいことだと今、子どもたち結局、自分がいじめられたくないから、粗暴な言動を持って、誰かをターゲットにするんだろうと思いますね。 もう一つ大きないじめた子どもたちにアンケート調査しますと、ほとんどがストレスを抱えているんですよね。 ストレスがたくさんたまってる子は29.9%、約3倍以上なんですよね。 それは小学生でも同じような数字が出てきて、やっぱりストレスをためていると、それを無意識のうちに発散と。 それ、ストレスっていうのは、一体なんなのか。
そのときに、担任の先生なりがいいクラスにしようと、それはいろいろな仲間がいるけれども、認め合ってね、そしてもし、切ない思いをしている仲間がいたら、それはなんとかしようみたいなメッセージを送りながら、学級集団作りをいくっていうことが、非常に大事だと思いますね。
中学校の教員のときには分からなかったんですけれども、大人になってくると、先ほどの声にもありましたけれども、あっ、自分はいじめをしていたんだ、いい気味だと思ってたけれどもねって、すごいつらい思いをされているわけですよね。 法律ではいじめを、まだ始まりの段階で速やかに対処するために、例えば、学校に教員やスクールカウンセラーなどのいじめ防止の組織を作ること、そして自治体などが、相談体制を整備することなどを定めています。
永原さんの長野県でも、県内の全校に、こういう交換日記やろうよと呼びかけているということですけれども、お2人に伺いますが、普通の先生との連絡帳と違って、いじめを防ぐ可能性が、実際にある、そういう手応えは、これで感じられてるんでしょうか?そうですね。
今の子どもたちの心が、次の時代を作るんだということに対して、多くの大人が目を向けていただきたいなというふうに思っていますし、あと、先ほどから出たようにいじめをしてしまう子どもにも、何か苦しみ、悲しみみたいなものが、抱えているのであれば、その周りの子どもたち、傍観者と呼ばれてしまっている、その子どもたちが、じゃあ、その加害行為をしてしまうクラスの中のお友達に、何ができるのかということを一緒に考えたいなと思うんですね。