独りで トイレに行けなくなり戸惑う認知症の母親。 常に 時代の最先端を記録したドキュメンタリーを作り続けてきました。 今 認知症の人の数は予備軍を含めると 800万人。 今年 軽度の人も含めると65歳以上の4人に1人が認知症になると。 国は 認知症の人を施設とか病院ではなくて住み慣れた自宅とか地域とかに住んでもらって介護をするという方針に舵を切ろうとしてるんですよね。 これから入るこのうち これが彼女の住まいでありましてこれは 昭和19年春父が マニラに出征する時に撮った家族写真です。
で キャッシュディスペンサーだけになっちゃった。 認知症の人は 物忘れとか判断力の低下があるのでいろんな事で不安になったりとか新しい環境の変化に適用できなかったりするんです。 旧朝鮮の京城大学の看護学校を出て看護師として働いた事があるもんですから「是非 そこへ 今 行ってみたい」と言いだした事があったんですよ。 これは 認知症のサイン?サインでしょうね。
それで 心療内科に連れていってそしたら お医者さんがさ布団の上げ下げ それから一応 まだ ガスも使えたしそれでね 「う~ん 同居しなくてなんとか済む方法はないかな」っていうんで一応 独り暮らしを続けてもらう事にして夫婦で 週に1回 通って家事をして食卓を囲んで帰ってくるっていうそういうのを続けたんですよ。 もう 俺たちが食べているものをバ~ッと入れてとにかく すぐ冷凍庫に入れて1回で2つ出来る訳だ。 それで 今度は普通電話を つないで母に子機を取らせます。 今 普通電話をかけているところです。
小切手事件があって袖を焦がしたりっていうまででも 介護保険の窓口がオープンしていたと思うんですけどね。 ちょっと こちらを見て頂きたいんですけれど実は 2000年から介護保険が始まっていてこれを使えば当時 既に介護の計画を立てるケアマネジャーに相談する事もできたしヘルパーに 食事を頼んだり介護施設で デイサービスなども利用できたんですね。 相田さんのような仕事をしながらあれだけ 介護保険っていうのが大々的に言われて介護保険を 自分のお母さんと結び付けなかったっていうのがとても不思議な感じですよね。
だから 認知症の人は全て分からなくなるってよく言われますけどそうじゃなくって私たちも 接している中でご本人が 自分ができてた事ができなくなる。 それでデイサービスのケアマネジャーに相談したらそれは認知症が もっと進みますと。 いかがでしょうか?今 私が 世田谷区の方で認知症初期集中支援チームというのに関わっています。 それは 認知症の初期の方がいてその方の所に 専門職が訪問してそして 多職種のチームで その方を支えるというのを やるんですね。
相田さんのお母様の場合も今の段階だとちょっと難しいですけどかなり前の段階で 例えばこのチームが関わっておれば今でも 独り暮らしがもしかしたら可能になるかもしれない。 結局 相田さんは 同居という選択をする事になりますがあるいは 施設っていう事もあったのかもしれないけどなかなか 独りでっていうのは難しくなったかなっていう感じ?おふくろにとってあれが 自分の城なんだよ。 荷物や家財道具は そのまま 今立ち枯れたうちの中に山積み状態であります。
「何あれ 随分 整然と並んでるな」なんて言って皮膚科の先生「ああ 帯状疱疹ですね。 「帯状疱疹の後遺症だって。 帯状疱疹 痛い痛い。 4か月以内に麻酔的な処置をしないとその後遺症は 一生残ると。 だから まずは ペインクリニック学会に登録してるお医者さんを探してそこを受診しなさいって書いてあったの。 上野先生は 精神科医だけど上野先生ですら知ってるんじゃないですか?私は 一応知ってます。 そうなんですよ インプットとアウトプットね。 我が家では ゴールデンフェスティバルっていったんですよ。
便が出やすい状況っていうのはやっぱり よく見極めながら介護体制を そこへしっかり そこで介護の方たちもいるのでそこで しっかり排せつができるようなリズムにするとか排便の問題も ふだんの様子を知っているヘルパーや医療的な事が分かっている訪問看護師などが協力して 対応すればトラブルを防げるんですね。
これね 手作りのタッチセンサーです。 タッチセンサー?今 作ってる最中ですね。 「『今ごろ 海賊が出る?』海賊出んだよ。 海賊だよ。 お前 海賊 連れていっちゃうよあの世に ば~っと」。 「俺もね海賊連れてってほしいわ」。 「海賊なんかに連れていかれたら誰も お尻の世話なんかしてくんないぞ。 海賊なんか行ったらもう …だぞ お前。 「もう あっち こっち 痛い痛い痛い痛いなんか言ってるともう みんな海賊に連れていってもらうわ。 俺 これから 海賊に電話するわ」。
ところが小規模多機能型居宅介護の訪問サービスっていうんですけどこれは 相田さんのお母さんの状態に合わせて朝 見に行って 昼前 見に行って昼後 見に行って夕方 見に行ってってできるんですよ。 今 在宅介護を支える切り札として注目されているのが和田さんの言う小規模多機能型居宅介護なんです。
最初から 脳血管性の認知症だと思うんですよ。 という事は多発性脳梗塞等があって嚥下障害だって 当たり前に起こってくる時なんですね。 そうすると 徐々に誤嚥性肺炎を起こしてるんです。 そしたら そのお医者さんが「いや それは あなた私は 10回も電話して11回に ようやく引き受けてくれる病院が見つかったのに私の立場どうしてくれんですか?」ってこういうもんですからそこに転送する事を結局 僕は了解しちゃったんですよね。