もうすぐ 僕も初めてヒマラヤオオミツバチと対決するんです。 標高８，０００ｍを超えるヒマラヤ山脈ダウラギリの麓です。 この辺りに住む男たちは毎年 春になると更に 危険な山道を丸一日歩いてようやく たどりつきます。 モティの父 バルバハドールは ４８歳。 危険な仕事である ハニーハンターの数は年々減っています。 ヒマラヤオオミツバチの巣がある 崖まで険しい山道や渓谷が続きます。 今回の大きな目的はモティに初めてハチの巣を取る作業を体験させる事にありました。
モティは 落ち着いた様子ではしごに乗り作業を開始しました。 危険な崖 ルーマで無事に仕事を終えられるよう神様に祈りをささげます。 この急斜面では 縄ばしごを設置するだけでも危険な作業です。 こちらも とても危険な作業です。 最初の崖よりも ずっと危険で作業も難しい場所です。 モティの母親は モティが崖での 命懸けの作業を無事に終えられるかどうか心配していました。 息子さんが 今回ヒマラヤオオミツバチの巣を初めて取りに行くと決めた時母親として どう思いましたか？あの子にはまだ無理じゃないかと思って。
精いっぱい働いても小麦の収穫量は ほんの僅かでこの家だって 本当は義理の兄弟の持ち物なんです。 もっと生活に余裕があれば子供たちの将来のためにも外国に行かせてやりたいと思います。 前回の成功で自信をつけた モティは今回 更に難しい崖での作業に挑戦します。 一つ間違えば バランスを崩して落ちるところでした。 それじゃ駄目だ。 引き上げろ！上げて！もっと しっかり岩に 竹を突き刺さなきゃ駄目だ。 危険な崖にいる時は絶対に冷静さを失うな。 どういう理由でも 駄目だ。 全部覚えるのは大変だなあ。