♪~ご城主 北条殿にお目通り願いたい!若! お待ち下さい!若! また叱られますよ!若! 若!遅いぞ 武兵衛!若が早すぎるのです!小兵衛。 万吉様 早速土産話をお聞かせしやしょう。 流浪の身であった黒田家をここまで引き立てて下さったのは小寺の殿であるぞ。 その中間に位置する姫路の職隆は半分以上 討ち漏らしたとは…。 お二方 この職隆殿が姫路でにらみを利かせているからこそ西の赤松は 小寺領に攻め入る事ができないのでござる。
外に出て おじじ様や善右衛門殿のお話を聞く方が万吉様 おいででしたか。 実は 拙僧は赤松家の使者として参りました。 縁浅からぬ赤松家にお味方下されば播磨平定はなったも同然でございます。 播磨を平定したあかつきには姫路と御着一円をきっぱり お断り申し上げる。 それじゃ! 薬草だ!…龍野?私 万吉様がお母上を助けたいと思う気持ちよく分かります。 何が欲しい?私を 万吉様のお嫁にして下さい。 何?万吉様が龍野城におられるとの事で…。
小兵衛は全ては己の不徳の致すところと父上がお留守の間に切腹しようとしました。 職隆が野武士と組んでいるというのか?職隆殿が所用で姫路を留守にしている時に限って野武士が襲ってくるのです。 しかも 赤松と親しい坊主が姫路城に出入りしているという噂もあります。 赤松?若! 広峯明神から 煙が!父上は?堤の普請場に出かけておられます。 キャ~!万吉様!こっちだ!けがはないか?はい 大事ございませぬ。 父上 よろしゅうござりますか?何事だ 控えよ!客人の前であるぞ。 見た? どこで?広峯明神です。