しかし 連中のざれ言を聞くなら 視察に出て王子を産んだ淑媛は 位を上げ淑儀に任命する。 なに 淑媛が来る?はい 王妃様。 王子様と 今こちらに向かっているそうです。 淑媛様と王子様に会うのが待ちきれず。 はい 王子様 私です。 そなたが なぜ ここにいるのだ?会いに来たのか?はい 王子様。 王子様が 宮殿へ いらしたと聞きまして 駆けつけました。 なのに 王子様は 王様に対してあれや これや 無礼を働きました。 はい 王子様。 余が この国の王王子様の父です。
あ~ さっきから どこかで子犬のクンクン 鳴く声が聞こえるがですが 王様に無礼を働いたのです。 王様は?あれから 王子様のおそばを離れません。 禧嬪様の心が穏やかなはずは ありません。 お久しぶりです 禧嬪様。 剣契の頭といた場所に王様が行くよう しむけたのは禧嬪様だと 分かっています。 そして さらに昔 父と兄が 無念に命を落とした事件 それにも禧嬪様が関与されていたのを知っています。 罪人は私ではなく 禧嬪様の方です。 そして 二度と 禧嬪様によって大切なものを失うつもりはございません。
政治も権力も信じないからですか?だから 先生は 朝廷に関わる者を弟子になさらないのですよね?でしたら 人は どうでしょうか?政治や権力ではなく人を信じては いかがでしょう。 あっ 王子様!これから 畑仕事ですか?心配は要りません。 王妃様 それは…。 答えぬか!王妃様の問いであるぞ!王妃様 これを お話しすれば私の命は ございません。 王妃様 どなたかに知らせるべきでは?はい 王妃様。 ですが どうするのです?明日 早速世子侍講院の教授と宗学の教授に会って 話をします。
宗学の試験も 大行事なのに世子の習得の披露と宗学の試験を同じ場所で 同時に行うのか。 この折に 王族の子息たちに世子様の学識を見せ模範としてはという侍講院教授の提案です。 まず 世子様のお披露目から始めます。 恐らく ヨニン君様は動揺されてどんな書かも知らずに…。 淑儀様ご自身も最近になって 気付かれました。 何事だ?私の下で 世子様を診ていた医女が突然 姿を消しました。