次郎吉さんの頼みだから 無理して雇ってくれたようだけど…。 その女将さん次郎吉さんに惚れてるのかね？よく分かんない そういう事は。 ♪～ごめんよ！おう！おう 甘酒屋！いらっしゃい 次郎吉さん。 この辺じゃいい女を見かけないって…女将！無理 無理！その人に対抗したって！うるさい！千草です。 何が 千草だ！どうせ 私は ドクダミだよ！ドクダミは 薬草ですよ。
バカ野郎 お前！お前医者の良安先生知らねえのか！？どうも すいません！俺は 良安先生には死ぬほど 世話になったんだよ！親分 医者に死ぬほど世話になったら まずいでしょ！うるせえ この野郎！ バカ野郎！あ… あの～あっしが存じてる あなた様はまだ こんなに ちっちゃい頃で…。 おう 次郎吉！げ… 下手人は どこでえ？向こうで…。 早崎の旦那下手人は ここで 自刃しました。 近くのそば屋に逃げ込みましてねそこに居合わせたこの次郎吉って野郎が最期を見ておりやす。 良安先生の所だ。
平三 いいか？ここに お豊が帰ってきたら「おっ母さんは 法山寺の良安先生のとこにいるから」とそう言うんだ。 何？おっ母さんなら 法山寺の良安先生の所へ運ばれてったよ。 親分！平三！お兄ちゃん！平三！平三兄ちゃん！お兄ちゃん！ お兄ちゃん！えっ！？何 これ？ ひどい！小袖 ここにお豊を戻しちゃいけねえ。 お豊はまだ 良安先生のとこかい？さあ。
恋文を大事に隠し 一途な思いを側室に抱き続けていたそんな妻の恥となるような恋文を世間に さらしたくないと思うようになったか？鼠小僧の正体をあの岡っ引きに知らせるわよ！あなたも うすうす感づいてるはずだ。 えっ？あの恋文を手に入れた家老にとってあなたは もはや ただ一人三河仙八郎殺しの裏を知る者なんですよ。