ハハハハハハハハ! アハハハハハハハ!いい加減にしろ!だって…だって 兄さん ちょっと!見た? これ!「さすが 鼠小僧。 冗談じゃねえ!お前ら 鼠小僧に褒美やれとはなんて言いぐさでえ!何で お上が 罪人に褒美やらなきゃならねえんだよこの野郎!だってね 江戸の町を こんなに明るくしてくれてんだよ!いや 親分 鼠小僧は貧乏人の おてんとうさまだ!いつもの!はいよ!あ~あ 嫌になっちまうね 全く!何のために夜も眠らず 身を粉にして鼠 追っかけてんだか分かりゃしねえよ! …ったく!目は覚ましたよ。
お嬢様…まさか 恋をなさったとか!?答えておくれよ!それは…勘弁して下さい!私が あの柳井広白とかいうあこぎで嫌らしい金貸しのとこへ嫁にやられる事をどう思っているのかと聞いているのよ!お嬢様…旦那様も おつらいのです。 なにも鼠が落としていった千両箱を届ける必要はなかったのよ。 千両箱を落とす泥棒なんて聞いた事ないでしょ。 鼠が千両箱を盗んだ所は鴻山藩の上屋敷のようですね。 小袖殿は 鼠が嫌いですか?えっ?武家の間でも 昨夜の鼠をたたえる者が多いんです。
その側室 お松さんっていうんだけど お松さんはねほら 昨日 兄さんが助けた鳴海屋のお嬢様その人の妹なの。 その大事な人っていうのが鳴海屋のお園…?里子に出したんだ。 そのあと 鳴海屋に残った 双子の一人は 病で亡くなられたがそうなっても お松は俺たちの娘のままにしてくれた。 フフフフ! ハハハハ!今夜が最後の夜だ。 おい 文助! おい 文助!ハハハ。 ハハハハハハ!嫌! ちょっと!キャ~ッ!思い出してくれたんだよな?千草先生の所で。