一体 どういう事だ？昨日 世子様が内医院に行かれた間に 怪しい者を見たという者がおりまして調べたところ 世子様が侍講院で使う 帝王学に関する書がこの国で 世子様だけがお読みになれる この書が何故 ここにあるのだ！？先生。 そなた 書を盗んでおいてただの間違いだと居直るのか！？なに… 盗んだ？お尋ねしますが 王子様は昨日の未の刻 東宮殿に？えっ？やめぬか！ 何のまねだ！？まさか それが 王子様の仕業だと言いたいのか？あの… それは…。 王子様が勉強している場所でこれを見つけたのが何よりの証拠です。
この騒ぎが収まっても 連中もすぐには あの証拠を持ち出して世子様を揺さぶれません。 それでは世継ぎの座を狙って 世子様を陥れるかに見えます。 はい 世子様。 帝王学は 国の世継ぎたる世子様だけのためのもの。 これは世子様の存在を脅かす事です。 これで ヨニン君が世子の座を脅かすというのならこれは どうだ？任命書を持て。 淑儀様。 これこそ 淑儀様が守りたかったものでは？それを守るためにも 淑儀様は王様の意に従うべきです。 我々は淑儀様のご決断を待ちます。
禧嬪様が ご決断されたらすぐに知らせろ。 淑嬪様が なぜ 動かないのか何を こしゃくな！ここぞという時を待っているのです。 禧嬪様。 少論の重臣は 皆 禧嬪様をお守りすると言っています。 それで 私に 何か用ですか？淑嬪様。 まずは 禧嬪様の陰謀を公にせねばなりません。 朝廷に知らせ 禧嬪様に加担した者すべて 処罰すべき時です。 淑嬪様。 ですが世子様は ヨニン君のたった一人の兄です。 分かったな？ 覚悟しろ！なに…オ・テプンが 捕盗庁に出入りしている？はい。
うわ～！ やった！やりました 兄さん！やったぞ！世子様 よろしいでしょうか？えっ 達人？私も 達人か。 どうすればいい？あっ！世子様。 世子様が 行方知れずとはどういう事でしょうか？まさか…。 皆 手を尽くして 世子様を捜せ。 世子様と王子様はご一緒ではないでしょうか。 全く… 何という事だ！ 世子様が消えるとは どういう事なのだ？ゆゆしき事態だ。 心の声クム… 世子様…。 世子様… 世子様。 いいな！え… そのお姿は？クムと世子様を捜しに行く。 もし 世子様に何かあれば王子様に 災いが降りかかる。