あさイチ「“消えた乳幼児”その真相を追う」

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この番組のまとめ

赤ちゃんの発育や栄養状態を調べる乳幼児健診。 去年、厚生労働省は乳幼児健診を未受診で居住実態のない子どもは虐待の発生リスクが高いと指摘。 乳幼児健診未受診で所在をつかめていない赤ちゃんや幼い子どもが608人いることが分かりました。 虐待事件の教訓から各地の自治体は乳幼児健診未受診者の追跡調査を始めています。 この問題に関わるご意見それから乳幼児健診についても後ほどお伝えします。 まずは2年前に起きた虐待死事件をきっかけに大きく動き出したある自治体の様子をご覧ください。

実は、健診を受けてもらおうと保健師が女の子の家を訪問していました。 その中心となるのが全国的にも珍しいほかの保健師が、電話や訪問をしても会えない家庭を訪ね子どもの状況を確認するのが役目です。 当時、女の子の父親は児童手当を申請するため市の子育て支援課を訪れ新たな連絡先を伝えていました。 ところがその情報は保健師グループには伝わっておらず虐待の発見には至りませんでした。

そうなると社会に対する不信感とか、社会の1つの象徴的な存在権威のあるものとして、役所があったりするのでそういうものに拒否感が起こってしまうというようなことはありますね。 そういったお母さんや親子がいる中である行政が、母親に積極的に関わっていくことで所在不明の乳幼児をゼロにしたという町があるんです。 そこに来なかった家庭に子育て支援の担当者が訪問し親子の状況を尋ねています。 健診未受診の家には郵送ではなく足を運び案内状を持って行きます。 そして、所在不明乳幼児ゼロの理由がもう1つあります。

母親は乳幼児健診に訪れました。 だから敷居が高いので、ああいう商品券みたいなインセンティブはどうしても考えてくれたらいいと思います。 もっと健診に来てくれて預かって一時保育をしてもらって、その間お母さんがのんびりできる子どもから離れられることがあればそれに商品券みたいなご褒美があればいいんじゃないかなと思います。 自分の子育てに大きな不安があり乳幼児健診にも負担を感じていたといいます。 まもなくやってきた創梓君の1歳6か月健診の案内。

創梓君の姿をほかの母親に見せるのが嫌になり精神的に不安定な日が続き子どもの食事を決まった時間に作れないなど家事も、ままならなくなっていきました。 ここで見ていただきたいんですが三重県で虐待防止の活動に取り組んで、母親の悩みに詳しいNPOの代表の松岡典子さんに聞きました。