南沢奈央です。 ここ 岐阜で 毎年2月全国から大学生大学院生たちが集まって落語の大会が行われます。 今回は 学生さんたちの落語に懸ける 熱い思いを皆さんと一緒に見ていきたいと思います。 今年で…予選を勝ち進み決勝の舞台に進んだのは僅か 8人。 8分という短い持ち時間の中で鍛え上げた話芸を披露します。 今年も 個性豊かな学生たちが笑わせてくれました。 客席も満員御礼。 まずは 関西大学 浪漫亭鞍弓さん。 去年の優勝者は同じ大学の先輩。 狙うは関西大学 2連覇です。 お前 何を言うてんねんなホンマに。
「チョウチョが チョウチョが やばい…」。 審査員を務めるのは関西大学 落研出身の…明治大学 落研出身…結局 落語とコントとの間をうま~く コントロールするのが躍動感あふれる高座にしたいと選んだ演目は「反対車」。 私も 一度落語をやった事があって…。 え~! そうなんですか?大好きなんですけど「反対車」やりたいって言ったら周りの人に全力で止められた演目だったんですよ。
演目は…お金のない男が家の壁に 家財道具の絵を描いた。 えっ? これ 何や?絵に描いてあんのか?ほたら 何やあの男 家財道具 全部描いてあるつもりで暮らしてんのかいな。 よ~し あいつが あるつもりで暮らしてんのやったらわしは とったつもりで持って帰ったろ!まずは 着物かけの1反風呂敷!ビャ~ッと広げたつもりや。 菓子鉢と違いまっか?」。 「ああ それ 菓子鉢やな」。 ♪『うちら 陽気な 菓子鉢娘』ってやっちゃなあ」。
「へえ! ほたら 早速ね あっ!言うてたら ここに 早速一升瓶に酒が残ってまっせ!」。 えっと あっ!今度は ここに これ お菓子がぎょうさん入ってっまっせ これ「菓子鉢!うちら陽気な 正司照枝!」。 今や 学生落語家たちの目標となった この大会。 決勝進出を目指して熱の籠もった落語が披露されました。 中には ユニークな オリジナルの創作落語を披露する学生もいます。 「説明しよう!変身帯を グルリと回し扇子を差し込む事で仮面ライダーYOTAに変身できるのである!」。
すると また夜中の2時とおぼしき頃金龍山浅草寺で打ちいだす鐘が陰にこもって ものすごく…」。 ねっ?♪『金龍山浅草寺の鐘が』♪『陰にこもってゴ~ンと鳴ったよ』とこういう具合にやっとくれ。 ♪『あたしゃ 年増が釣りたいの』♪『上げ潮 南風さえ』♪『カラスが飛び出しゃこりゃさのさあ』♪『骨がある サイサイサイ オラ』♪『チャラカチャンタラ スチャラカ チャンチャン』」。 「針 取っちゃったよ!あんた 針なしで大丈夫かい?」。 料亭で飲んでいると隣の座敷で芸者と騒ぐ田舎侍の声が聞こえてくる。
桜美林大学 雛菊亭ちづるさん。 講釈師に恨みのある男が火鉢に トウガラシを入れ「あたかも 城中目がけて…」。 やっぱり岐阜大学の落語研究会はホント いろんな所に呼んで頂いてて。 アオノ!旦那がおいでになりましたよ」。 占の独楽といいましてねこの黒いのが 旦那の独楽。 3つ 一遍に回しましてね旦那の独楽が クルクル回りながら私の独楽へ カチンと ぶつかったらお泊まりになる。