等身大の父親を演じ続けて~追悼・宇津井健さん〜

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この番組のまとめ

映画やテレビで二枚目俳優として活躍した宇津井 健さん。 平成6年に放送された連続テレビ小説「ぴあの」などホームドラマでの包容力のある父親は宇津井さんの はまり役でした。 ご自身で随分 演出されましたけれども俳優としてはどういう俳優さんですか?演出家として申し上げますとね非常にやりやすい何て言うかな…応援してくれる役者さんの一人でした。 名優といわれた六代目菊五郎とか十五代目市村羽左衛門とか大きく開ける きっかけが その早稲田に あったんですけども。

乗馬に熱中する一方芝居への思いを抱き続けていた宇津井さん。 大学在学中の21歳の時に俳優座の養成所に入ります仲代達矢さんとか佐藤 慶さんとも同期ですよね?そうです。 というのも 早稲田を4年では卒業できないという見通しが翌昭和28年 宇津井さんはそれで 僕がいきなり 抜てきされたという。 それが「思春の泉」という映画で?石坂洋次郎さんの「草を刈る娘たち」という作品なんですけど。

宇津井さんが頼んで 職人さんに。 僕が言うのおこがましいですけど宇津井さんは ホント 美学ってあったと思いますね。 素顔 いわゆる 素顔の宇津井さんどんな方でいらっしゃったんでしょうね?宇津井さんは 僕なんかが見るとこの世界に入った時から主役をずっと主演をやられてるんですけれども一緒にやってて「こうしたらいい」とか「ああしたらいい」って事は言わないんですよね。

だから いつも 宇津井さんが来られる現場というのはいつも 宇津井さんが座長という感じになりましてね。 自然に 宇津井さんが言うならしかたないやという空気が生まれましてねスタッフも 役者さんも。 だから そういう意味でも宇津井さんって貴重な方だったと思いますよ。 そういう 宇津井さんホントに ドラマの中でもホントに 家庭の中の父親といいましょうかねまさに ホームドラマでの理想の父親としてNHKのホームドラマダイジェストで ご覧下さい。

ない人の特徴というのはですね宇津井さんに限らずね キャパシティーが非常に広いという事です。 役者さんっていうのは非常に やっぱり その例えば 個性的であったりだとかあるいは ホントにワンカットでも非常に存在感の強い役者さんですとかいろんなタイプの役者さんいますけれどもそういう意味では宇津井さんというのは演出家から ご覧になってどんな役者さんだと…。

それは 後で分かるんですよっていう話でそういう お子さんまで含めて自分の子としてちゃんと 育てていくあるいは 育てていったという包容力が持てる昭和63年放送の「武田信玄」では上杉家に 三代にわたって仕えた重臣 直江実綱を演じ常に 謙信を陰から支え時には 戒める事もありましたこの際 今川の願い 聞き入れ甲斐 信濃へ 塩止めしたらいかがに ござりましょうや。 はっ!平成4年放送の「信長 KING OF ZIPANGU」では織田家の家老 林 通勝を演じていますこの林に与えられた役目と心得ております。

それから 撮影 終わったあとも個人的に 家族とか友人たちと小淵沢に行ったんですけどそこで よく 宇津井さんとご一緒させて頂いて。 宇津井さん 馬は ものすごくお上手なんですけれども分かるんですね。 それでね スタジオで 冗談でね中井貴一さん中心だったか落馬会って言ってましたね。 そういう その宇津井さんですけれども役柄ではですね 主役を立てるまあ 脇を固める役柄がね随分 後半 多かったんですけどその辺りは いかがですか?今も見ましたけどかっこいいですよね。

そういう宇津井さんっていうのは。 やっぱり 今 言った武将は宇津井さんの生き方にも通じるものがあって説得力があるなあと思って見てましたけどもね。 この作品で宇津井さんが演じるのは自らの過去を偽る独居老人です。 見せかけの暮らしをしている中セラピー犬のディロンと出会いいや~ これは 何ともやるせない詩ではありますが。