このとき問題になったのは離婚後300日以内に生まれた子どもが前の夫の戸籍に入ることを余儀なくされるため出生届が出されず無戸籍になるケースです。 さらに国が、その実態すら把握することができずにいる無戸籍の子どもたちが少なからずいることが新たに分かってきました。 これまで取り残されてきたのがDV・家庭内暴力を背景とした無戸籍の子どもたちできょう、声を上げた32歳の女性も、その一人です。 DVを背景としてどのように子どもが無戸籍になりそれが長期化するのか。
腕を見込まれ調理師の試験を受けるよう勧められましたがそのためには戸籍が必要だと知り断念せざるをえなかったのです。 ヒロミさんの場合、自分をとにかく証明するものというのが一切ない状態なので、それが本当に、不自由な生活につながっているんですね。 例えば今は、本当に本人の確認というのを求められる場面っていうのが、日常生活の中でも非常に多いので、ビデオ一つ借りるにしても会員証を作るのに、証明書が必要。
ただ、7年前に、この無戸籍の子どもたちの問題が取り沙汰されて、その窓口で住民票が取れたり、あるいはパスポートの取得ができるようにするというようなことも、進んだのではないかと思われていそして7年前のときに裁判を起こせば、住民票を作っていいというようなルールもできたんですけれども、それが逆に足かせとなって、裁判を起こさないと住民票を作らないというふうな自治体もあれば、そこは柔軟に判断するというような自治体もあったりと、本当に対応がまちまちだと感じます。