世界遺産への登録が迫る富岡製糸場。 世界遺産への登録が 間近に迫る富岡製糸場。 先月 世界遺産への登録がユネスコに勧告され注目を集めています。 こちらは 明治の創建当初に描かれた 富岡製糸場の錦絵。 これらの事が 世界遺産登録に向け高く評価されたのです。 そんな 日本のシルクが 世界に躍進する きっかけを作ったのが富岡製糸場です。 そこで 明治政府は製糸場の技術指導者としてフランス人技師を招きます。 富岡製糸場では糸取りの実演を行っています。
富岡製糸場で少女たちが紡いだ シルクは瞬く間に 世界を席巻します。 その原点は 既に明治の富岡製糸場から始まっていたのです。 こうした 規則正しい働き方も富岡製糸場が 他に先駆けて取り入れたもので後の「女工哀史」で描かれた民間製糸工場の過酷な環境とは一線を画すものでした。 4束 取れるようになると頂点の「一等工女」と認められます。 給料も等外が 年収9円なのに対し一等工女は 3倍近い25円。 更に 一等工女にだけ許される特別待遇が…。
英と同じように 富岡で技術を身につけた 少女たちはその後 日本各地に造られた製糸場で技術指導にあたります。 富岡製糸場は 働くアメリカ女性の社会進出にも一役買ったようです。 明治以来 日本の成長を支えてきた富岡製糸場。 そして 戦争の気配は富岡製糸場にも。 戦時中 製糸場で働いていた…井川さんも パラシュート用の糸作りに携わりました。 戦争が進むにつれ 製糸場の中庭では 軍の指導の下だから 私たち子供が見てもしゃべる事はありません。 富岡製糸場は無傷で終戦を迎えます。