ここは 讃岐の金比羅様への玄関口多度津の港。 もうすぐ讃岐の金比羅様ね。 この灯篭の前で金比羅様にお願いをするお稽古をしておきましょ。 金比羅様 私には侍の父の跡を継ぐべき竹之進と申す弟がおります。 そこで 金比羅様…。 どうか一つ 弟を強くたくましく男の中の男というべき金比羅様…?私には連れがいるんです。 番頭さん金比羅様にお願いすれば弟は 強くたくましくなれるでしょうか。 おお! 旦那様~!お前 何だ その驚き方は。 あ いや それより旦那様その前にこのお二人が旦那様に相談事があるという事で。
旦那様 今考え中でございますからちょっとお待ち下さいませね。 私は二階に 逗留しております冠 二郎兵衛という浪人の妻のれいこと申します。 あれは四十七人と言われているが実は四十八人おったわけよ。 えびす神社にかかってる旅芝居の一座の座長さんに訳を話して衣装 小道具 借りて参りましてそこで着替えております。
くっつくなっていうのに!連れてきた? ああ 二郎兵衛様。 それで二郎兵衛様の腕前でその海賊を退治して頂きたいのです。 いいですか 二郎兵衛殿。 そこで二郎兵衛殿がふだんから言ってる海賊どもは それを聞いて逃げ出すに決まってるんです。 やあ やあ やあ~!ようやく巡り会ったぞ!憎き父の敵 冠二郎兵衛!誰!?ここで会ったが百年目!江戸は神田のお玉ヶ池であなた様に背中からばっさり斬られた坂本冬之進の娘おふゆだ!あ どうも はじめまして。