今、精神科医療を巡り国の政策に当事者から抗議の声が上がっています。 今でも精神科病院に長期入院する患者はおよそ20万人と世界の中でも際立って多く人権侵害に当たると批判されてきました。 日本の精神科医療の在り方を考えます。 患者一人一人の自由な選択を尊重しながら、差別や偏見がまだ根強い社会の中でどのように理解を得ながら1年半前、精神科病院を退院した時男さんです。 ところが、周りの差別や偏見が根強いことから2004年国はようやく、時男さんのように長期入院を余儀なくされている患者への対策に乗り出します。
退院意欲が固まらない方々に対して、こういう病院の敷地内での居住っていう施設を作ることについては、どう捉えてらっしゃいますか?私は、基本的には、本当の地域移行につながらないんじゃないかなっていうふうに心配してます。 集会で関係者の方が今回の施策について、非常に反対の声を上げたわけですけれども、やはり形だけの地域移行、形だけの病床削減になってしまうんじゃないかということですね。
伊藤さんも、この十勝の取り組みには関わってこられたわけですけれども、病床を4割も減らすことができた、一番の鍵はなんだったんでしょうか?地域のいろんな職種の方ですね、医療関係者、それからケースワーカー、それから当事者、それからボランティアの方、さらには行政の方も巻き込んで、地域でいろんな活動を展開してきたということですね。