麻薬に似た幻覚などの作用を引き起こす危険ドラッグ。 以前、ドラッグに関わり危険を感じたという関係者からNHKが入手しました。 なぜ規制をかいくぐる危険ドラッグが次々と生まれてくるのか。 危険ドラッグは複数の化学物質を混ぜ合わせて密造されていたといいます。 結局、3時間以上にわたって危険ドラッグの作用が続きました。 この危険ドラッグというのは、中枢神経を興奮させる作用から、あるいは抑制させる作用、あらゆる作用を持った、4種類入っていますから、何が出ても、どんな症状が出ても、不思議ではないというのが実情です。
警察幹部は、ことしに入って、より強い成分が含まれた危険ドラッグが出回るようになったことが、危険ドラッグに関連する事故が相次いで起きていることにつながっていると見ています。 VTRで紹介した女の子の死亡事故のケースでは、運転していた男は、危険ドラッグを吸ったことを否認していて、今後、裁判で争うということです。 そしてその規制をかいくぐる、覚醒剤のように、その場で検査をして、すぐに取締りできるのとは違って、さまざまな種類がある危険ドラッグの場合は、鑑定に時間がかかり、取締りが難しいのが現状です。
アメリカでも近年危険ドラッグのまん延が深刻な社会問題になっています。 日本では新たな危険ドラッグを規制する際成分の分析や、その後の審議など指定まで通常半年ほどかかりようやく取締りが可能になります。 一方、アメリカでは分析の結果幻覚や興奮など麻薬と似た症状を引き起こす薬物だと確認されれば暫定的に規制対象となりすぐに取締りが可能になります。 社会で危険ドラッグの脅威が広がらないように取締りができる機会を逃さず摘発を積極的に行っていくことが重要です。