中心の気圧は９７５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３０メートル、最大瞬間風速は４５メートルで、午後１時には京都府舞鶴市付近を、１時間に３５キロと、やや速度を速めて、北北東へ進んでいると見られます。 また、和歌山県新宮市の熊野川では、川が氾濫しているほか、兵庫県と高知県、徳島県、それに北海道では、川が増水して氾濫の危険性が高くなっている地域があります。
ＮＨＫのまとめで、正午現在、大雨の特別警報が出ている三重県では、鈴鹿市全域の２０万９７１人に、また、高松市の川では、女性がうつ伏せの状態で浮いているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。 徳島県、香川県、三重県の合わせて４棟の住宅で、全壊や半壊の被害が出たほか、三重県や宮崎県、大阪府など、１３の府県で屋根の瓦が飛ぶなど、合わせて７２棟の住宅の一部が壊れる被害が出ています。
このほか、午後０時半現在、和歌山県内で氾濫危険水位を超えている川は、日高川町などを流れる日高川、広川町を流れる広川、白浜町を流れる日置川、和歌山市を流れる和田川の４つの川です。 兵庫県内の各地の雨は収まりつつありますが、降り始めからの総雨量が、淡路島の洲本で３５０ミリ、西宮市でも２５０ミリをそれぞれ超えるなどしていて、淡路島や神戸市、宝塚市などで川の水位が上がり、避難指示や避難勧告を出して、警戒を強めています。
岡山県瀬戸内市では、沿岸部にある牛窓町の鹿忍地区と牛窓地区で、住宅など合わせて８６棟が床下浸水しました。 フェリーは玉野市の宇野港と高松港、岡山市の新岡山港と小豆島、それに備前市と小豆島を結ぶ路線が、始発から欠航しています。 瀬戸内市は、市内全域の１万５０５１世帯、３万８４９０人に出していた避難勧告を先ほど午後１時に解除しました。 ふだんですと、帰省客でにぎわい始める時期だということですが、きょうは京阪神や山陽方面と結ぶ特急列車が１５本運休しています。
岐阜県大垣市は、土砂災害のおそれがあるとして、午後０時２５分、上石津町時山地区の合わせて３９世帯９２人に対し、避難指示を出しました。 ＪＲの特急は、名古屋と長野を往復する、中央線のワイドビューしなのと、和歌山県の紀伊勝浦と名古屋を往復する紀勢線のワイドビュー南紀、それに愛知県の豊橋と長野県の飯田を往復する飯田線のワイドビュー伊那路のほか、名古屋と富山などを往復するしらさぎが運休しています。
と、ＪＲ飯田線の長野県の飯田駅と愛知県の豊橋駅を結ぶ、特急ワイドビュー伊那路はきょうすべての列車が運休します。 また午後１時までの１時間に、京都市で４８．５ミリ、日本でも、広い範囲で大気の状態が不安定になり、午後１時までの１時間には、栃木県日光市五十里で４８ミリ、東海、それに北陸の各地で、また、和歌山県新宮市の熊野川では川が氾濫しているほか、兵庫県と大阪府、高知県、徳島県、それに北海道では、１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨が降る見込みです。
徳島県、香川県、三重県の合わせて４棟の住宅で全壊や半壊の被害が出たほか、三重県や宮崎県、大阪府など、また床上や床下の浸水被害は、広い範囲に及んでいて、これまでに心に９７便、全日空が午前から午後にかけて中部や大阪を発着する便を中心に８９便、ピーチ・アビエーションが、関西と成田や鹿児島などを結ぶ２４便、山陽新幹線が台風の影響で、新神戸駅と新大阪駅の間で運転を見合わせていましたが、現在は運転を再開しています。