それじゃあ 神部さんも消防に?いえ 私は大学生でしたが学徒消防隊として高木さんがいらっしゃった消防署に配属されまして。 学徒消防隊?はい。 しかし 戦局が悪化するとしかし 私たち理系の学生はいまだ この徴兵猶予にあり消防署へ動員された訳です。 世のため 人のため全力を尽くして 防空の盾となり水火消防の重責を果たしてほしい。 お前たちも特攻精神で水火消防に当たれ!水管を持ったら自分が焦げても手を離すな!もはや 前線も銃後もない!銃後の特攻隊たれ!ただいま戻りました。 警視庁消防部消防手高木徳男であります。
銀飯!高木さんたち 年少消防官は消防練習所を卒業して すぐに各消防署に配属されたそうです高木君 瀬川君と一緒だと思ったのに…。 白石平介!はい!竹内分隊に拝命の高木 瀬川!分隊長の竹内だ。 うん? 今 何て言った?国民学校の子どもたちだって毎日 軍需工場で働いてる。 軍隊に志願しようなんて考えているんじゃないだろうな?それが本当に国のためになるんだったら空襲警報発令! 全員退避!早くしろ!北砂町方面 空襲火災発生!行くぞ!行くぞ!はい!押して!はい!よし!ただいま。
そして ようやく都民が眠りについた早朝午前4時50分に またも警報発令3回の空襲に 消防は翻弄され新年早々 多くの都民が寒空に焼け出されましたあ~!いつもご苦労さまです。 アメリカ軍の空母機動部隊から艦載機が大挙して押し寄せてくるようになりました戦闘機の機銃掃射は 空襲とはまた別の恐怖がありました放水 始め!放水 始め~。 放水 始め!粗末な装備で立ち向かう高木さんたち消防には本当に頭が下がる思いでした高木! 起きろ 高木!白石が… 死んだ。