で 何人か 子供が生まれましてで 学校の成績の いい子供と悪い子供が できたりなんかしますけども。 ですから学校の成績が悪いのはですね記憶力が悪いんです記憶力が。 記憶力と思考力これが並行致しまして立派な人間になる訳でございますから。 記憶力ばかり 良くて思考力が まるで 無いってのがみんな 落語家になっちゃう訳でございますから。 だから この間 そうですよね思考力が無いですからね学校寄席でもって高校生の前でもって吉原の落語 やっちゃったりなんかしてね。
「いや~学生時代 恋愛してましてね卒業証書を もらった その日に長男が生まれましてね『大学を卒業しました。 で まぁ 親父の仕送りをいいことにしてですね親子7人で生活をしてるんですよ。 「いや~ 僕もね この年になるまで独身生活をしているようでねこれといった 名案はないけどな。 君の表札確か 安倍っていったな。 安倍の表札 僕の所へ掛けて僕は野田だから野田の表札を君の所へ掛けときゃお父さん この家にまっすぐ 入ってくるだろう」。 しかもね安倍の表札を一段 高く 掲げてあるね。
あ~ なんだべないきなり お前の所 行ってな学校 行っちゃったあとでよ一日中 お前表に立ってなきゃいけねえって思ったらな『じゃあ電話しましょうよ』ってなおふくろが電話してくれた。 ア~ッ まぁ しかしよお父っつぁん 汽車の中でいろいろと 考えたんだけんどよお前なんか もう高等学校の履歴書で お前「えっ? 仕送りしてくれますか?今までどおり」。 ええ?お前 道端で 友達に会うと『おじさん おじさん』つうから『何だね?』っつうと『いや~敏夫君 大したもんですよ。
『石の上にも三年』て譬があるんだから大学 出てるのと 出てねえのじゃ先行き 当人にとっても大変な問題になるから』ってなおふくろが お前乗り気になったもんだからよ東京に よこしたんだけんどなああ どうしてこうなっちまったかな。 『大学 卒業したらな勤め先が決まらなくっても女房が先だ』なんてなまあ~ おふくろがよ四方八方に頼み込んでよみんな 返しちまっただよ。 だからよ 俺が お前 田舎の娘連れてきてもいいけんどよなんだよ お前気に入った人がいたら お前東京の娘もらっても 構わねえよ」。