あれ…なんで こんなに 人が多い?今日は 市でも立つ日か?えっ? じゃあ お前さん知らずに乗り込んだってのか?今日 あの村に王様の行列が来るんだ。 許可証と言ったって 今回はただの許可証じゃない。 これが あれば 光栄にも なんと王様のお顔を すぐそばから見られるというとびっきりの許可証だ!待って ソル。 そんなに 王様を拝みたければ絹の着物でも着てくるのが礼儀だろうが! 失格だ。
それでは 何が…何が そんなに 王様のお気に召さないのでありましょう?絹の着物。 お前たち 急ぎ 湯に入れる朝鮮人参と薬草を持ってくるのだ。 噂? どんな噂だ?王様は 王妃様を遠ざけられおそばには 常にウンがいるという事は つまり…ちょ…ちょっと 私も 見て参ります。 もしや趣向が 変わられた?何を不謹慎な…! しかし王様。 王様 どちらへ?出会うべき縁ならば何があろうと再び 巡り会うものだ。
ならばあくまでも 巫女だと言うのか?幼い時に 神が降りてきて 以来巫女として生きてきました。 たとえ 巫女といえども名前ぐらい あるだろう!人との縁を嫌って 神母様が付けてくれなかったのです。 何より この件…ポヨン楼の補修工事だが すでに3,000俵もの炭を徴収しているのにまだ足らぬと来年の分まで取り立てるそうだな。 それゆえ 来年のご生誕日に間に合うよう工事の完成を早めようと…。
こんな目になるまでそなたは 何をしておった!?私は 泣きやむよう何度も申しましたけど王女様が聞き入れてくださらなかった…。 なんで またそうも 約束の日を忘れるの?ならば なぜ いつも 王女様に寂しい思いをさせるの?他意は ありませんが王女様は まだ若く父上の三回忌を終えて まだ日も浅いので…。 王女様は 見た目がお若く見えるだけでもう お子をもうけてもおかしくない お年ですよ。 ミナ王女様は 当家にとってこの上ない恩人でもあります。