バスの運転手が突然意識を失う事故が、この10年で3倍と急増しています。 脳出血や心筋梗塞など突然の病気による事故は防ぎようがないと思いがちですが取材を進めると事故につながりかねない健康リスク具体的には高血圧や高血糖などが健康診断で事前に見つかっていたケースが少なくなかったのです。 こちらは運転手の体調急変による事故などについての報告自動車事故報告書です。 すると、運転手の多くが事故につながりかねないある健康リスクを抱えながら乗務を続けていたことが分かってきました。
加藤さんは国のバス事業に関わる検討会の委員も務めていらっしゃるんですけれども、あらかじめ健康診断で分かっているリスクがもとになって、病気が発症して、そして、事故が起きることが、こうしたケースが少なくない実態、今、どう捉えていらっしゃいますか?拝見しまして、率直に言って非常に残念なデータだと思ってます。 取材をすると、たかが高血圧だと答える会社も少なくなく、ただ、法律では、再検査が必要だということが、健康診断で分かった場合、会社は検査を受けさせなければならない。
企業の自主的な努力では、なかなか限界があるという中で、国は対策を取っていないんでしょうか?国も業界団体、あるいはバス会社等と協力して、例えば、運転手さんの平均年齢が48歳を超えている、そして、安全確保に対する監査といいますが、チェックをきちんとするようなことも、かなり強化していますし、それから、運転手さんが運行できる距離の規制を厳しくすることで、長時間、運行しないということを行ったりとかですね、あるいは車のほうも、前方に車や人がいると、ブレーキが自動的にかかるような、そういう装置をつけることを、新車につい