御嶽山噴火の翌日いち早く現場に入った消防隊。 戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火。 戦後最悪となった火山災害の実態です。 金子さんは噴火の翌日ヘリコプターから火口周辺で噴石が降った痕跡を調べました。 さらに火山灰は救助活動の大きな妨げにもなりました。 山頂一帯を覆う火山灰と巨大な噴石。 最も被害が大きかった山頂付近で救助活動に当たったハイパーレスキュー隊の渡邉一弘さんです。 予兆なしに、突然人々に襲いかかった噴石と火山灰。 これらが戦後最悪となる火山災害につながったのです。
今夜は火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣さんにスタジオに起こしていただいています。 藤井さん、まずですねこれだけ多くの犠牲者が出た段階で非常に悔しい思い、もっと予知が進められなかったのかと残念に思います。 過去100年間に日本で起きた主な火山災害ですがこれまでは、火砕流ですとかあるいは土石流などによって被害が拡大した例が多かったわけですね。 噴石というのはすごいスピードで飛びますので直撃を受けると非常に突然犠牲者が出るということは生じますね。
御嶽山では噴火の半月間の先月10日以降火山性地震が多発していました。 噴火の危険を知らせるため火山活動の状況を5段階のレベルで火山性地震が増えていたという事実がありながらなぜ、その噴火警戒レベルは1の平常のままだったんでしょうか。 気象庁は専門家や地元の自治体の意見を聞いてあらかじめ決めているんですけど御嶽山の場合は地震活動のほかに…一定に地震が起きているということのほかに地殻変動が観測されたときにレベル2に引き上げることになっていました。
かつて噴火警戒レベルが1でも自治体が火口周辺まで立ち入りを制限したことがありました。 草津白根山はことしに入って地震が増えるなど活動が活発化したため噴火警戒レベルが2へと引き上げられました。 大学の観測所がない火山のほうが圧倒的にに多いのでそういう場合は活火山に作られている防災協議会の中に専門家が加わってるはずですからそういう専門家とふだんから協議をする機会を持っているということが重要だと思います。