ここは ブロメリアガニ研究の第一人者ルドルフ・ディーゼル博士が長年にわたって調査をしてきた森。 ブロメリアには こうしてほかの木や岩などにくっついて育つものが多いんです。 ブロメリアに来る昆虫を捕まえようと待ち伏せているのは トカゲ。 葉と葉の間に 水がたまっているのが分かりますか？ブロメリアは 斜めに伸びた葉でここに雨水を集め自分の成長に使います。 ブロメリアガニです。 博士は ブロメリアガニが カニとしてはとても変わった行動をする事を明らかにしました。
１株のブロメリアにいるカニを集めてみると こんなにいっぱい！お母さんのほかに１歳の子が１２匹そして２歳の子が１匹だけいます。 赤ちゃんから２歳の子どもまでブロメリアガニは 数十匹の子どもが母親と暮らす 大家族なんです。 世界中探してもブロメリアガニだけです。 ブロメリアガニの祖先はこの水たまりに目を付け遠い昔に すみついたと考えられているんです。 ブロメリアには多くの昆虫たちが水を飲むなどの目的でやって来ます。 ブロメリアが水を集めるための仕組みがカニにとっては食べ物も集めてくれるというわけなんです。
ブロメリアの水たまりで １か月以上も子どもの世話を続けてきたお母さんの苦労が報われました。 このころ ブロメリアハウスの 年上の子ガニたちにも 変化が表れます。 大人の半分ほどに成長し生まれて初めて 今まで育ってきたブロメリアを離れます。 更に ブロメリアガニの家族にはこの繰り返しで ブロメリアハウスを代々 受け継いでいくんですよ。 つまり カニは ブロメリアの性質を巧みに利用することでマイホームを 将来にわたって 確実に引き継いでいく事ができるんです。