ただ風が少し出てきまして、いわき市では、土砂災害警戒情報が出されているほか、午前9時35分には、いわき市が市内全域に避難準備情報を出して、お年寄りなど、避難に時間がかかる人たちに早めの避難を呼びかけています。 岸壁は東日本大震災による地盤沈下で、岸壁が低くなったため、仮の防潮堤が設けられていますが、きょうは大潮で満潮の時刻が午後2時過ぎと、台風の接近と重なるため、岩手県沿岸部では、高潮への注意が必要です。
東海道新幹線は、およそ5時間にわたって運転を見合わせました。 東海道新幹線は、午前11時36分に全線で運転を再開しましたが、午前6時台からおよそ5時間にわたって、運転の見合わせが続きました。 JR東海によりますと、この影響で、東海道新幹線は正午現在、上下線ともダイヤが大幅に乱れていて、この乱れはしばらくの間、続くということです。
避難勧告が出されている、神奈川県鎌倉市の中心部でも、道路の冠水が相次いでいます。 去年10月に大規模な土砂災害が発生した伊豆大島でも、大島町の393世帯722人に避難指示が出ています。 NHKが関東甲信越の各放送局を通じて、午後1時現在でまとめたこのうち、神奈川県藤沢市の海岸では、きのう午後、サーフィンをしていた21歳の男子大学生が行方不明となり、沿岸の波の高さは茨城県で10メートルなどと、猛烈なしけが続く見込みです。
いわき市は、土砂災害の危険性が高まっているとして、市内の全域汚染水のていげん対策の工事や、汚染水をためるタンクの設置工事など、屋外で行うすべての作業を中止したほか、機材をロープで固定するなどしているということです。 東北地方は、南部の太平洋側を中心に、雨や風が強まっていて、夕方にかけて大荒れの天気になる見込みです。 宮城県石巻市は、午前10時半過ぎに、い勢力のまま東北地方に接近していて、福島県や宮城県を中心に雨や風が強まっています。
台風はこのあと午後3時ごろには、福島県沖へ進み、このころが東北の太平洋側、暴風の範囲は狭くなる見込みです。 東北や関東の沿岸を中心に、このあとしばらくは非常に激しい雨が降り、風の非常に強い状態が続く見込みで、引き続き土砂災害や暴風などに警戒が必要です。 発達した雨雲は、東北の太平洋側を中心にかかっていて、午後1時までの1時間には、宮城県の石巻市雄勝で、30ミリの激しい雨を観測しました。
宮城県石巻市雄勝が最も多く27.5ミリ、次いで宮城県の女川町が23ミリ、宮城県東松島市が18ミリなどとなっています。 きょうの夕方にかけて、東北や関東を中心に非常に強い風が吹き、関東の沿岸と伊豆諸島では、最大風速が20メートルから25メートル、最大瞬間風速が25メートルから35メートルに達する見込みです。 また東北と北陸では、最大風速が20メートルから27メートル、最大瞬間風速が30メートルから40メートルと予想されています。