民間の調査機関のアンケートでは今も8割近くの人が実際、過疎化や少子化で先祖代々のお墓を世話する人がいなくなり維持、管理が厳しくなっている実態も浮き彫りになっています。 この無縁墓過疎化に直面する家や先祖に対する考え方にも変化があると見られています。 記された店の名を頼りに探していくと淡路島で見つかった墓石の一部はこの石材店が墓地から撤去し運搬業者に処分を任せたものでした。 通常、不要となった墓石は運搬業者に引き渡し処分場へ運んでもらいます。
ところが3世帯同居が非常に少なくなってきていて、おじいさんやおばあさんと会うのは年に1回という孫とおじいちゃん、おばあちゃんの関係になっていると、おじいさん、おばあさんが亡くなって二十何年後に、きちっと法事をしたり、お墓参りをするっていうのは、なかなか考えにくいですよね。 そういう意味では、家制度も崩壊したということも影響していると思いますけど、例えば女性の方にとって、先祖は誰かっていうと、非常に自分にとって近親者という感覚になっていってますよね。
一方で、その無縁化させたくない、あるいは子どもたちに迷惑をかけたくないということで、生前、あらかじめ共同埋葬式の墓地と契約される方がいらっしゃったり、あるいはもう初めからお墓はいらないといったりする選択をされる方もいらっしゃるわけですよね。 今、核家族化しているので、夫婦で入りたいとか、今の家族と一緒に入りたいっていう方が多いってことです。