西日本の広い範囲で風が強まり、鹿児島県の種子島で午前9時20分ごろに39.4メートル、松江市で午前9時前に24.4メートル、神戸市でも午前6時40分ごろに20.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。 九州や四国、近畿などでは、発達した雨雲が流れ込み、午前9時までの1時間には、大分県の宇佐市院内で37.5ミリ、和歌山県新宮市で37ミリの激しい雨が降りました。
九州と四国はきょう、近畿、東海、北陸、それに関東甲信はきょうからあすにかけて、東北はあすの昼過ぎにかけて警戒が必要です。 宮崎市の一部で避難指示が出されているほか、九州、四国、沖縄の5つの県で、合わせて44万人以上に避難勧告が出されています。
台風19号は、午前8時半ごろ、鹿児島県枕崎市付近に上陸しました。 きょう未明には、台風が上陸した枕崎市から、今の様子について、中継でお伝えします。 枕崎市内には、8か所に避難所が設けられ、午前9時の時点で、20世帯27人が避難していて、台風の通過を待っています。 中継でもお伝えしましたが、枕崎市ではけさ、木造住宅の2階部分が、台風による強風で大きく壊れました。
宮崎空港を発着する空の便で欠航が決まっているのは、全日空が14便、日本航空が10便、日本エアコミューターが9便、ソラシドエアが7便、それにアイベックスエアラインズが6便です。 熊本県内ではきょう、最大風速は外海で25メートル、内海と陸上で23メートルと予想されています。 最大風速は南部の海上で30メートル、中部と北部の海上、それに県内の陸上で、25メートルと予想されています。
このうち、高知県安芸市は、台風の接近に伴って波が高くなっていることから、ことし8月の台風で堤防の一部が壊れた沿岸部の穴内地区の一部、6世帯13人に、午前9時半、避難勧告を出しました。 ジェットスター・ジャパンは、松山や高松と成田を結ぶ便で、日本エアコミューターは、徳島や高知と福岡を結ぶ便で欠航が決まって続いて中国地方の状況について、広島放送局からお伝えします。
午前10時現在、日本航空では大阪と鹿児島や出雲などを結ぶ31便、全日空は大阪と鹿児島・宮崎などを結ぶ18便、スターフライヤーは関西空港と羽田を結ぶ4便、ジェットスタージャパンが、関西空港と成田や新千歳などを結ぶ13便、天草エアラインは大阪と熊本を結ぶ2便で欠航が決まっています。 大型の台風で、強風域が広く、台風の中心から離れている近畿地方などでも、強い風が吹いています。