私は 売られた奉公先から逃げ出してきて それで 神母様とお嬢様に出会って その時から…。 陽明君様は 王族なのです！ただ やっかいなだけの名誉などいつでも捨て去る事のできる自由！それこそが 王様には無くこの俺にある 唯一のものだ。
なのに 王様は義禁府に 捜査権を託された。 つまり 重大事件ゆえ義禁府へ… あ～！ なんとまあ隙のない 頭のいい王様よ。 つまり 表向きは尚膳の自害について捜査するふりをしながら 実は別の事を探っていると？心の声離れた所から 世子嬪を死に追いやったほどの呪術なら何かふだんと違う事があったはずだ。 当時 隠月閣で世子嬪の教育を担当した者。 回想当時 隠月閣で 婚儀の習練を手伝ってくれたノ尚宮様を捜して。
あ～ そういえば あの日の晩確か ミナ王女様が世子嬪様を訪ねていらした。 王女様が やって来たのですか？お二人は その当時ご学友の間柄だったから気になって お見えになったのだろうと思ったわ。 それで 世子嬪様と会っていかれたのですか？いいえ。 世子嬪様の体調を聞いただけで引き揚げられていったの。