ひるブラ「情緒あふれる“なまこ壁”~静岡・松崎町〜」

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この番組のまとめ

この松崎町は、なまこ壁を江戸の末期から盛んに取り入れて建物を造ってきました。 1万円ぐらいじゃないですか?それがまた表面だけのお値段なのでこの裏の部分の基礎工事まで含めますとまあ、ちょっとね…。 ということで火に強いということでなまこ壁は火事から建物を守るための工法だったんですよ。 この辺り季節風で西風が吹きまして冬の火事っていうのを大変に恐れたんですね。 何十年もかかっているとやっぱ数十年たつと少しずつ傷みが出てくるのでまず…バリバリバリと思いっきり剥がしちゃうんですね。

ずいぶん手間ひまかけたしっくいですがこのしっくいじゃないとだめなんですか?この松崎町のなまこ壁は貴重な財産です。 名付けて、左官カメラ!これ、こて絵っていいましてしっくいを使った左官職人の技を見せる場所なんです。 でも、たぶん、こちら左官職人のセンスとか力量が表れる熟練の技術なのでこれも大変なんです。 例えば、左側に見えてるのは旅館なんですが旅館もね、路地側はずーっと下半分、なまこ壁です。 駿河湾を望む松崎町は江戸から明治にかけて絹や木炭の交易で栄えてきました。 松崎町を代表するなまこ壁建築。

これだけ長いなまこ壁というのは実はここ薬問屋さんだったんで大事な薬草を入れておく蔵なんかも中にたくさんありましてねそれを火事から守るためにとにかく、ぐるっとなまこ壁で覆ってしまおうということでこれだけのものが造られたということなんですね。 10代目の当主近藤二郎さんです。 江戸時代の末期から明治にかけて活躍をしたという左官の神様と呼ばれた職人さんです。 この入江長八のことを松崎町の方たちは、みんな誇りに思ってらっしゃるんですよね。