木曜時代劇 ぼんくら(2)「烏(からす)を連れた差配人」

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この番組のまとめ

本所深川見廻り方同心井筒平四郎は深川北町にある鉄瓶長屋の煮売り屋お徳の店に立ち寄るのが日課であった。 何?弓之助をここに通わせているのはあのような きれいな顔形の子は町場に置いておくと末は ろくな事にはならないと思うからこそ私どもで きちんと躾をするためだと申し上げたはずでございます。 弓之助がいつか 私たちの子になった時このままでは 困ります。 何でしょう?「論語」より ヤットーでも覚えた方がよくはねえか?ゆくゆくは町方役人になるんなら「論語」よりヤットーじゃねえかな?そうでしょうか?弓之助。

旦那に そんなに羽振りのいいご親戚がいるなんて知りませんでしたよ。 おお~ おっかない事言うんだから 旦那は。 賭場に出入りしてます」なんて答えたら 権吉さんをとっつかまえちまうんじゃないんですか? はい。 武家の中間部屋の賭場には俺たち町方は手が出せねえ。 …で新しい差配人は いつ来る?ああ… あっ。 坊ちゃんの おっしゃるとおり私が新しい差配人の佐吉と申します。 あのな 長屋の差配人ってのは50を過ぎて還暦にかかったような男がやるものと 相場が おい。

う~ん… そいつは あれか?久兵衛が正次郎という男に逆恨みを買いその側杖を食って八百富の太助が殺された。 あの佐吉という若者は元植木職人であるじ 湊屋総右衛門の遠縁にあたる者でございます。 従って 湊屋では表向きの作り話を信じたまま新しい差配人が見つからずに往生していたのかもしれません。 それとも また ひっくり返して湊屋さんも久兵衛さんから聞いて本当の事情は知っていても表向きの作り話のとおりに繕わなければならなかった。 あんな若い差配人見た事も聞いた事もありませんよ。

ああ~ 私ゃ 烏なんかもう 大っ嫌いなんだ!おい どけ!大変だ~!覚えがあるだろう!えい!何だい あんたたち!何でえ お前こそ!ええ!?ああっ!♪~あっ 旦那 旦那!旦那 旦那!こっち こっち こっち!おいおい ちょっと どいてくれ。 10両の借金があるんですってさ旦那。 権吉じゃあ どう転んでも岡場所に座って客を引く事はできねえ。 …え?つまり押しかけてきた野郎どもはお前がお律を年季奉公に出す約束で金貸し屋から借りた10両の借金の肩代わりをしてくれた遊郭のやつらって訳か。

ちょいと 湊屋の旦那に呼ばれて明石町の勝元に行っておりやした。 いいですか?あんたが 岡場所に行くのが嫌で行く事なんかないって思うなら権吉さんの事なんて放っておいて行かなきゃいい。 けどねあんたが岡場所に行かないで後々まで その事を悔やむような事があるならあんたは あんたのために岡場所に行った方がいい。 権吉さんを見捨てたら自分の気持ちが収まらないだから 行くと決めた。