木曜時代劇 ぼんくら(3)「やってきた迷い子」

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この番組のまとめ

鉄瓶長屋から姿をくらました差配人 久兵衛の代わりとして湊屋から 若い佐吉がやって来た父親に愛想を尽かして長屋から出奔。 小平次は うちの中間だ。 小平次の仕事がなくなります。 一家でお出かけかい?旦那 私ゃ 善治郎さんがおしゅんさんや おみよちゃんと一緒にいるのを見るともう ここんとこが温かくなってくんですよ。 善治郎さんはね富岡八幡の門前町にある成美屋って 小間物屋の番頭さんなんですけどね。

まずは差配人に任せるのが筋だろう。 旦那 この鉄瓶長屋には差配人なんかいませんよ。 あんな小僧っ子差配人なんかじゃありませんよ。 おっ 俺は ここの差配人で名前は佐吉っていう。 これでも 差配人なんで。 この男 深川の大親分岡っ引きの茂七の一の手下で政五郎という。 昨今は 今年 米寿を迎える茂七の代理を務めてもいた旦那は あっしらと あまり関わりを持ちたがらないお方と承知していながら姿をお見かけしたもんですから。

そうすると 賃仕事で古着屋に出入りしていた仕立て直しの おこうさんという人がおりましてその おこうさん早くに亭主に死に別れ女手一つで幼い男の子を育てていたんでござんすが川に はまったのか人さらいに遭ったのかと卯兵衛さんは心配で おちおち眠れないという事でござんす。 旦那 今からひとっ走り牛込まで行ってその 卯兵衛さんとやらに会ってみたいんですが。

そりゃあ今の善治郎さんの かみさんが成美屋さんのお手つきだからですよ。 おかみさんの悋気がきついんで囲う訳にもいかずとどのつまり 善治郎さんが腹の子と一緒にお下がりを押しつけられたんです。 旦那のお父上ってのは随分 お盛んな人だったって聞いたけど旦那は どうなんですか?えっ 何が?だから旦那だって 一度くらい女を囲おうって思った事はないんですか?味な事 聞くじゃねえか。