柳家権太楼の演芸図鑑「柳家紫文、三遊亭萬橘、北方謙三」

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この番組のまとめ

そして 落語の方でございますけど三遊亭萬橘さんでございましてこの方は ちょっと 雰囲気見ると分かるんですけどね 若手ですよ。 火付盗賊改方の長谷川平蔵がいつものように 両国橋のたもとを歩いておりますと糸屋の体が前のめりに崩れ落~ちる。 その火付盗賊改方の長谷川平蔵が足早に平蔵の脇を通り抜ける。 もうね この長谷川平蔵だけでずっと食べてるんでございます。 両国橋から相生町竪川沿いに 二つ目橋を渡りいちもくさんに目指す弥勒寺の山門を駆け抜け奥の厠へと駆け込んだ。

ただ 僕の事を知らないだけだったという時があるんですけれども難しいもんでございますけれども噺家というのはですね簡単な仕事に見えるんだそうでございますよ はたから見ると。 スムーズに しゃべれないっていう事は難しい仕事なんでございますがはたから見ると簡単に見えるという仕事はほかにも たくさんあるようでございますけれども…。 「何が駄目なんだ?おめえんとこは 鰻屋だろ?のれん 出てんじゃねえかよ。 手前どもの鰻割きの職人が今 表へ出ておりますからと」。 豆腐屋 簡単そうにやってんだろ」。

手前どもではケンシロウって名前が付いてるんです」。 「強そうな名前 付けたな また。 ケンシロウ?これは? この太いやつ。 「また 名前付いてんの? それ。 強そうな名前 付けんね 随分と。 「名前 付け過ぎだろ」。 「喜んでんな コノヤロー。 ヌルヌルするから捕まえられないって言ってんですよ」。

「お前 何か乗り移ったのか?大丈夫か?」。 「大丈夫 大丈夫 大丈夫です。 大丈夫か? あいつ」。 大丈夫なのか? あそこにいる」。 私は 小説書きたかったもんですからね要するに 活動家が来る訳ですよ。 結局 何を 彼らは 自分のとこで納得したかったらね要するに 落語は権力に対する対抗するんだっていうのがある。 武士だとかね そういうものをやっつけちゃう落語がそういう世界がありますから。 権力におもねるのが落語なんだよって。

お互いに 議論始めるとお互いに 自分の文学論は絶対 曲げない訳ですよ。 僕は 中上の作品と文体とか何とかを比べてみると劣ってるとは思えなかったです。 それがね 先生の時代に今 お年になってくると大家になるの 嫌じゃないですか。 私はね 最近 自分でも大家だって言ってるんです。 「『いい赤』だって書いて普遍性を持たせるのが小説の文体である」とか何とかね酒 飲みながら言う訳ですよ。