このごろは ふらっと行ってすっと お店に入るっていう事がえ~ 柳家様 あ〜 柳家様でしたらどうぞ お越し下さい。 もう 東京漫才ではベテランでございましてね私なんかともほとんど 同期でございます。 そして 落語の方は三遊亭王楽さんでございます。 あとね 今日 さっき ロビーで言われたんですけど「春風さん しかしあんたの世界も厳しいですね」。 近頃は本当に お年寄りが元気でね。 うちのおふくろは どっちかっていったらね ジュウシマツが好きだって。
紫菖蒲の たばこ入れ腰から取り出しますと結構な葉を詰めてたばこ盆の上に かざしただけでいいたばこでございますからチリチリ チリチリってんで呼び火をするという結構な代物。 「亭主 最前からわしは 見とれておるのじゃがあの隅に掛けてある鶴は見事なものじゃのう」。 「あれでございますか?相変わらず お目の高い事でござりまして 恐れ入りますがまあ 私の見たところでは見事な作ではありますが文晁の作と心得ますが御意は いかがなもので?」。 う~ん 見れば見るほど見事なものだ」ってんでキセルをくわえながら 感心をした。
あの両個なんてえものはあんな昆布みてえな窮屈袋を焦がしやがっても驚かねえんだ。 しかしねまた 亭主野郎 焦ってたよ。 また 亭主野郎が それ聞いて何か鳩が豆鉄砲を食らったような…もう きょとんとしてやがった。 大家といやぁ 親も同然店子といやぁ 子も同様親子の間柄だ。 「窮屈袋」。 「窮屈袋」。 「何だい? その窮屈袋ってのは。 ほら 何か ありますでしょ?何か 大家さんがほら 自身番に行く時に何か こんなになってこう突っ張らかしてここら辺も結んであるこういう ほら もう…もう じれったい!」。
長いひもを こう作りましてでかい ちょうちょ結びか何かをこしらえまして自分自身が誕生日プレゼントみたいな訳の分からない格好を致しましてその道具屋の店先にカニのような歩き方で…。 「ヘヘヘ! 今日は 今日はぼさ… ぼさ… ぼ…ボサノバ聴いた帰り道供の者に はぐれてのう」。 この野郎 半纏の上に袴着けてると思って バカにしてやがんだろ!あれ お前 誰が見たって 鶴だよ」。 柳家権太楼でございます。
権太楼師匠はクラシックなんか聴かないでしょ?フランス料理ってのがす~っと入ってきちゃったのね。 日本料理と違ってメニューを開くとねメニューって 料理長 シェフの履歴書が書いてあるんですよ。 フランス料理と日本料理の違いは何よって よく聞かれるの。 中国料理も そうですが油を使う料理と日本料理って ほとんど 水ですよ。 要するに 油を使うのか水を使うのかによっては向こうから 「おいしい」って言ってくれないから自分から 探しに行かなきゃいけないんですよ 日本料理って。