「ダウントン・アビー」の舞台 ハイクレア城の秘密

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この番組のまとめ

伯爵夫人のコーラはアメリカの大富豪の娘。 ♪~ハイクレア城は ロンドンから西およそ100kmに位置するイギリス有数の大邸宅です。 ドラマ「ダウントン・アビー」で知名度が高まり城の維持費を賄うための貴重なチャンスが訪れました。 重厚感のある書斎はドラマの主人公 グランサム伯爵が歴代の伯爵夫人たちが好んで使った部屋は心が落ち着いてくつろぐことができます。 「ダウントン・アビー」の脚本家ジュリアン・フェローズご夫妻も滞在中は こちらでくつろいでおられます。

カメラマンが 工夫して撮影してくれたのでドラマでも 実際と同じように美しく写っています。 棚を飾る書籍の中には ドラマの時代設定より はるかに古い今も時を刻む 37台のアンティーク時計。 部屋の一角に飾られた写真は現伯爵の祖父第6代カナーヴォン伯爵です。 18世紀 イギリスで 最も有名な造園家ランスロット・ブラウンはカナーヴォン家の先祖がヨーロッパの旅で見た古代の遺跡からヒントを得て設計されました。 時代の変化に さらされながらも守られてきたハイクレア城の暮らし。

356個のクリスタルで出来たシャンデリア。 ハイクレア城に 電気が引かれたのは19世紀電気が発明されて間もない頃でした。 主な仕事は 狩猟の獲物となるキジを飼育することです。 1900年代初め 貴族にとって狩猟は 最大の娯楽であり富を誇示する社交の場でもありました。 ハイクレア城で行われた 狩りの大会は特に盛大でした。 休憩室には 城の黄金時代を物語る写真が保存されています。 城では 今 ビジネスの一環として狩猟を開催しています。

大丈夫か?100年前は イギリスの どの邸宅でも現伯爵夫人も 料理にはかなりのこだわりを持っています。 19世紀が終わりに近づく頃ハイクレア城は現伯爵の曽祖父第5代カナーヴォン伯爵の時代です。 「ダウントン・アビー」に登場する伯爵夫人のコーラと違って壁紙に使われているのはシルクの布で100年前 ロスチャイルド氏が娘のために贈ったものです。 財産と地位の両方を手に入れたアルミナは 社交界の華として実際 カナーヴォン伯爵は ある壮大な事業に取り組んでいました。

ちょうど ニュース映画が誕生した時代で曽祖父とハイクレア城の名前が世界中に配信されました。 曽祖父が エジプトから持ち帰った財宝の大半は彼の死後 ニューヨークのメトロポリタン美術館に送られました。 カイロの地図が描かれたタバコのケースや古代の宝石箱紀元前1500年ごろ ハトシェプスト女王の時代の化粧道具などが次々と出てきました。 しかし 皮肉なことに第5代伯爵の命は第5代伯爵のなきがらはハイクレア城の敷地を一望できる場所に埋葬されました。

ハイクレア城は 負傷兵にとって安らげる場所でした。 アルミナのもとには 数百通に上る手紙が 兵士たちから届きました。 ハイクレア城から出征した兵士75人のうち13人が帰らぬ人となりました。 第一次世界大戦後イギリス社会は大きく変化し新たな時代を迎えようとしていました。 それまで税金の事など 考えた事がなかった貴族や地主たちは当時 世界の資本はアメリカに集まっていましたから美術品をアメリカに売って売り上げを税金に充てていました。