NHKスペシャル メルトダウン File.5「知られざる大量放出」

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この番組のまとめ

東北沖に展開していたアメリカの空母がこれまで知られる事がなかった大量放出の実態が福島第一原発は 巨大津波によって全ての電源が失われ3つの原子炉が次々と メルトダウンしました。 これまで 放射性物質の大半は事故発生から最初の4日間で放出されたと考えられてきました。 今回 明らかになった放射性物質の大量放出の全体像というものを示したのがこちらのグラフになります。

2013年に放送した「メルトダウン File.3」ではその後の東京電力の検証で抜け道は 1号機から3号機合わせて 18か所に上っていた事が明らかになっています。 メルトダウンを止めるはずの水が逆に放出を長引かせていたのです。 今回 明らかになった全体の75%を占める大量放出。 想定外の事が 次々と起きて対応が その場しのぎにならざるをえなかったというその事が 放射性物質の放出に拍車をかけていた訳です。 つまり 消防車による注水がこの75%もの大量放出につながったという訳なんでしょうか。

これまで 浪江町ですとか飯舘村など原発から北西方向の汚染というのは15日の午前中に 2号機から放出された放射性物質が原因ではないかというふうにいわれてきました。 となると 私たちはこの原発の安全についてどう考えていたらいいんでしょうか?私たちが取材した東京電力の元幹部はここまで対策をすれば 絶対安全だというふうに考えた途端にスリーマイル島原発事故ですとかチェルノブイリ原発事故を境に原発には リスクがあるものつまり 原発は絶対 安全なものではないという前提に立って規制を行っています。

原子炉を冷やすために電源復旧を優先させるかそれとも プールに水を注ぐのかどちらのリスクがでかいか よ~く見極めて優先順位を決めないと。 原子炉に加え 4号機のプールでメルトダウンが起きるおそれがあるとして日本政府が指示した範囲よりもはるかに広い80キロ圏内からの避難を呼びかけていました。 キャンベル元国務次官補が危機感を伝えたのは…その後も 電源復旧作業はプールへの放水の度に中断を繰り返します。