ところが今、原油安が世界経済の新たなリスクになろうとしています。 原油の輸出が国の財政を支える南米のベネズエラでは財政が悪化するという懸念から通貨が暴落。 市場のシェアを守るため意図的に原油安を容認し生産コストの高いシェールオイルの開発を採算割れに追い込むためという見方もあります。 原油安が今後、世界経済にどのような影響をもたらすのか。 原油の価格下落で経済が悪化するとの見方から通貨ボリバルの実質的な価値はおよそ半分になりました。
7月から価格が下落してましたけれども、ここまで急速に下がるっていうのは、予測はできなかく見て、どんな影響が今後、あるというふうに考えていらっしゃいますか?そうですね、日本は石油の99.7%を、海外からの輸入に依存していますから、そういう意味では、例えば自動車のガソリン代が安くなるだけではなく、漁業をやっている人たちの燃料費ですとか、あるいはトラックのような物流業者の軽油の値段とか、そういったものが安くなって、非常に大きなプラスがあるわけです。
アメリカですけれども、今回の原油安によって、シェールオイルの現場はどういう今、現状を迎えているのか、さらに、OPECの思惑について詳しく今度は見ていきます。 サウジアラビアなど中東の油田の生産コストは1バレル当たりおよそ10ドルから25ドル。 実際に、2015年の1月の時点で、シェールオイルだけでも、日量500万バレルぐらい、つまりOPECの中でサウジアラビアに次いでるんですね。