明治神宮 不思議の森に秘められた100年の物語が森へとつながる 一本の道。 明治神宮の入り口です。 昆虫好きで 自然への造詣が深い養老さんは明治神宮の森に ひときわ強い関心を寄せています。 100年前に遡ると…明治神宮の森は この荒れ地に造られた 人工の森なのです。 明治神宮が目指したのは…それは はるか昔 この地に広がっていたはずの原生林でした。 明治神宮が 鎮座 100年を迎えるのを記念して今回 特別に 神域の森の調査が許可されたのです。
杉にしたまえ!大隈は 明治神宮には荘厳な杉こそがふさわしいと本多たちを 一喝します。 東京に 一番適した広葉樹の森です。 もし うまくいかなかった時は…総理の責任ですぞ!最後は 時の総理を脅すような言葉まで使って本多は とうとう 広葉樹の森を認めさせたといいます。 その間に広葉樹を植えていきます。 大きな針葉樹の間に小さな広葉樹を植えます。 すると成長の早い広葉樹に押され針葉樹が消えていきます。 最終的に常緑広葉樹が主役の原生林のような森になると予言しました。
調査から ダンゴムシをはじめ多様な土壌生物の存在が明らかになりました。 カブトムシも幼虫時代腐った落ち葉をたっぷり食べて大きく成長し夏に大発生するのです。 これこそ 100年前に設計された森の自然な世代交代です。 いよいよ樹木調査の結果が出ました。 今回 計測した直径10センチ以上の樹木を地図上に再現します。 赤が針葉樹濃い緑が常緑広葉樹です。 100年前 半分あった針葉樹は1割以下に激減。 代わりに常緑広葉樹が を占めるようになりました。