金曜eye「あなたは騙(だま)されないで~“特殊詐欺”被害者と考える〜」

戻る
【スポンサーリンク】
20:31:09▶

この番組のまとめ

大山さんはノンフィクション作家としてデート商法やマルチ商法など悪徳商法に関する本をお書きになっていて特殊詐欺についてもよーくご存じでした。 埼玉県にある大山眞人さんの自宅です。 男は大山さんに携帯電話の番号が変わった母親と兄にも伝えてほしいとだけ話し、電話を切りました。 一瞬大山さんは違和感を覚えます。 大山さん、改めて当時のこと振り返ってみていかがですか?いやー、それこそ僕自身がそういう詐欺の研究の専門家である、だから僕は引っ掛かるはずがないという思い上がりがあったということですね。

こうした名簿で片っ端から詐欺電話をかけることはあるんですけれども一方でだましの材料に使うために情報を例えばセールスを装って家族構成などを聞き出してこのように情報を加えていくといったこともあるんです。 どんな電話が実は注意しなきゃいけないものそうした国勢調査を名乗って電話をして、例えば家族が今どこに住んでいるかとかあるいはお宅の預金額は1000万円を超えていますか?というようなもっともらしい質問をして、巧みに資産状況を聞き出そうとする電話、結構去年あたりから報告されています。

その理由は詐欺の電話がかかってきたタイミングにありました。 これもあれですか、還付金の?そのつど、それ以上にいうのは返ってきてるんですけどなおかつ、5年間の総合の医療費を合計して、それでなおかつお返しするのがあるんですって市役所からかかったんです。 しょっちゅう市役所の健康保険課の方とはちょっと電話でやり取りをしたことが最近ありますので本当に信用してしまったというのか、本当に。 今この還付金の話ですと必ずしも、タイミングに合わせて思います。 というのは、還付金の話は結構医療費返ってきますよって。

息子を名乗る犯人が佐藤さんに対して間違った口座に会社のお金2000万円を送ってしまった送金してしまった。 この息子を名乗る犯人の電話に今度、息子の部長を名乗る男が出てきました。 当然ですね、佐藤さんは息子さん本人が500万円を取りに来るというふうに思っていました。 なんとですね、別の電話で金融機関の担当者を名乗る男が息子さんが間違えて記入した書類を預かっている。 佐藤さん、どう思ったかといいますと、あ、そういえば息子が何か書類を間違えて送ったと言ってたなということを思い出すんですね。

実際にかかってきた詐欺電話の音声をこれだけ演技していてかつ声が息子に似ていると思ったら、もうなかなか自分の力では見破れないというか。

去年1年間で全国で特殊詐欺で摘発された人数は2000人近くに上って、これは過去最多ではあるんですけど受け子が何人逮捕されても60過ぎたようなのが来てね。

ここからは被害者学が専門の国士舘大学教授の辰野文理さんに加わっていただきます。 そういう意味で人の信頼感を崩すような非常に悪質な犯罪だと僕がやっぱり立ち直れたのは僕は愛する息子のために行動したんだ、何が悪いという気持ちを最後まで持つしかなかった。 そこで必要になってくるのは私たち一人一人の意識改革なんです。 辰野さん、これ意識改革具体的にどういうことを意味しますか?そうですね、もしかすると自分もだまされてしまうんじゃないか。 あるいは自分も被害に遭ってしまうんじゃないかというふうに危機感を持つと。

自分の母親が被害に遭ったときにインターネットでオレオレ詐欺被害者って検索してもどうやって立ち直っていいのかどうやってケアしていいのか全く情報が出てなくて、それで自分がブログを立ち上げたっていうところもあったんですけど。 だから今はなんとなく、世間的にオレオレ詐欺被害に遭っちゃって恥ずかしいみたいなとこもあるかもしれませんけどもそれをもっともっと前面に出していくことっていうのが被害を防ぐことだったり僕ら、被害に遭った人たちをケアしていくことにつながっていくのかなっていう気はします。

で、それを聞いて介護職員がこの方の自宅に行って話を聞いて詐欺だと見破って、未然にこの詐欺を防ぐことができたんです。 実際に池田さんも還付金詐欺に遭うかもしれないという状況までいってちょっと確認していただけませんかって。 周防さんはいかがですか?起こり続けるんだろうなというのがあったのでやはり社会で共有してどうしたらこういう詐欺を未然に防げるのかっていうことにもう少し、真剣にもう取り組み始めているのでこれをどんどん広げていけたらいいなと。