情熱のシーラ(1)<全17回>「お針子の初恋」

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この番組のまとめ

自分が いつか ピストルに身を包み異国の町を歩く運命にあるなんて思いもしなかった。 母は仕立屋で 毎日10時間丹精込めて 服を縫っていたシーラ 一緒に遊ぼう。 マドリードの下町にある家からマヌエラ夫人の工房までそこは 町一番の高級住宅街だったおはよう。 あと10分で ソトマヨール姉妹が来て2着分の採寸をするのよ。 この分なら きっと最高の仕立屋になる。 共産党員の妻が 神ですって?式も 教会で挙げないのに。 オルチャタ 飲まない?この店は おしゃべりなオバチャンだらけよ。 オルチャタ 3つ お願い。

イグナシオよ。 いい?まず ビクトリーナ エラクリアサビニアーナに フォルトゥナータ。 ベルモットの染みは 水じゃ落ちないわ。 だったら 頑張って役人になるさ。 でも 役人って どこの?どこかの省庁。 もう 内務省と財務省の採用試験は受けたんだけどツキが なかったみたいだ。 じきに どこかの試験に受かって惨めな下宿暮らしとおさらばする。 キスなんて してないでしょう?だったら これで どう?あなたは ちょっと ずうずうしい未来のお役人さん。 イグナシオが来たわ。 お役人に向かって。

いい? ドレスは 私とマヌエラさんで立派なものを用意するわ。 このデザインも気に入らないわけ?だって たかが 結婚式じゃない。 結婚式の日の私を見た?どうしたんです? マヌエラさん?どうしようもないわ。 あの… 何かいいタイプライターがないかと思って。 タイプは 婚約者が使うのでそれだと…。 婚約者と来たんです。 タイプライターを買おうと思って。 採用試験を受けるためにタイプライターを教えたいんです。 特に あなたの婚約者のような指には。 私は タイプライターを取りに来ただけ。

イグナシオ!なに?アァ…。 姉夫婦が コート掛けと洋服掛けをお祝いにくれるって言ったっけ?うん。 サンタンデールの叔父たちも来てくれるって。 イグナシオに聞いたわ。 申し訳ないけど イグナシオとは…こんな気持ちになれなかった。 ちゃんと 私の話を聞いてよ!一体 どこまで 自分勝手なの。 どこか遠い世界の片隅ですばらしいチャンスが2人を待っていると想像して何時間も過ごした そうやって 命綱にすがるように彼の体にしがみついて何か月もたった仕事に行ってくるよ。