ものを教える人が師匠で まあ早い話が先生なんですけれどもちょっと落語界では厳密になってまいりまして真打ちになった者が師匠と呼ばれる訳でそれまでは 正確には師匠じゃないんですがね。 我々も 経験はあるんですけどね二ツ目の まだ若い頃ね地方や何か行くと落語家が師匠だろうと思ってね「師匠」って言われる時があるんでね。 医学漫談のおなじみケーシー高峰さんでございまして芸歴60周年を超えておりますけれどもいつも元気でございます。 さあ 落語は三遊亭鳳楽さんでございまして今日は 「鮑のし」でご機嫌をうかがいます。
50銭借りたら その足でもって魚屋さんへ行って尾頭付きを買ってくるの。 お祝いに お前さん尾頭付きを持ってけば地主さんの事だからお返しに1円下さるからそしたら 50銭 山田さんへ返して残りの50銭でお米買って 食べさせてやるから」。 尾頭付きって 何だい?」。 「頭の付いた魚の事を尾頭付きってえの。 これ 尾頭付き?」。 「尾頭付きだよ」。 「うん お前の名前 出したら貸してくれたんでね魚屋へ回って 買ってきた」。
「この長屋中 お金を出し合って持ってくお祝いの事をつなぎってえの。 で かみさんが言うには前の山田さん 行って 50銭借りて今晩 婚礼があるから地主さんとこへ持ってけば尾頭付きを地主さんのこったからお返しに 1円下さるとこう言うんですよ。 「どうしたんだよ?ああ 今晩 地主のとこで婚礼で祝い物 持ってったら突っ返された?何だって? 『磯の鮑の片思い』?何を言ってやんだあの因業じじいが。 鮑ってのは紀州鳥羽浦で 海女が取るんだ。
それで ああいう理屈っぽいじじいだから『それじゃ平仮名ののしというのはどういう意味だ?』と言ったら『鮑のむきかけでございます』と言ってやれ。 「何が鮑が縁起が悪いんだよ!お前 のしのポンポンを知ってるか?」。 「のしのポンポコポン」。 本当の海女は 潮風に吹かれて色が真っ黒だ。 それをね 釜で蒸して薄刃の包丁でむいて本当のいいのしは 出来ねえんだ。
浅田真央選手が現役を続けられるかおやめになるかってんでいろいろ ありましたけども続けるという会見をなすった時にあの先生の歌の今日まで やってきました」ってな事をね。 それよりも 前段にね 「もしもあなたと逢えずにいたらわたしは何をしてたんでしょうか」というのが歌の世界は 男と女だったりするんですけども多分 真央さんは むしろ私は スケートに出会わなかったら私は 何をしてたんだろうかと。