最新鋭の無人調査機で噴火を続ける島に極限まで接近。 火山の常識を覆す この島に世界中の科学者が注目しています。 一方 地質学者の田村芳彦さんは西之島の全体を調べたいと考えています。 田村さんは その謎を解く鍵が異常な拡大を続ける西之島にあるのではないかと考えています。 これら全て 西之島を調べるために集められた無人調査機だ。 大量の機材を積み込んでいざ 西之島へ。 西之島周辺の海は年間を通して 波が高い。 プロジェクトには 第一線の研究者と世界有数の技術力を誇る民間企業のエンジニアが集まった。
溶岩流を間近で見たいと考えていた…映像を見て ある事に気付いた。 温度を色で表すサーモカメラで溶岩流を撮影してみた。 しかし 溶岩流の先端は海岸まで届いていない。 野上さんは この映像から西之島の拡大の仕組みが分かるという。 こうして二重構造の溶岩流ができたのだ。 西之島は面積が拡大するだけでなく高さ方向にも成長しているのだ。 これほど複雑な溶岩流が観察されたのは世界でも初めての事だ。 驚異的な噴火を続ける西之島。 旧・西之島のすぐ横で噴火が始まり湧き出した溶岩が元の島をのみ込んでいきました。
この10年 旧・西之島でしか子育てが確認されていなかったあのアオツラカツオドリもしっかり生きていた。 もともと 旧・西之島にいたアオツラカツオドリは 数十羽。 いよいよ 西之島調査でおよそ40億年前。 それが本当かどうかは西之島の溶岩を調べれば分かるといいます。 誰も手にした事がない西之島で生まれたばかりの溶岩だ。 異常な拡大を続ける西之島。 これは巨大火山 西之島の全体が安山岩でできている事を意味している。 西之島は 大陸と同じ軽い岩石でできていたのだ。