福島県内は、48時間の雨量が多い所で300ミリを超えていて、会津地方で50年に一度の記録的な大雨になっています。 福島県内ではきょう午前10時までの48時間の雨量は福島市の鷲倉で334ミリ、南会津町松戸原では観測史上最も多い308ミリと300ミリを超えています。 これまでに降った雨で、地盤が緩んでいる所もあることから、気象台は土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水福島県など、東北や関東のほかの地域でも大雨となっていて、厳重な警戒が必要です。
この中川は上流の埼玉県吉川市の観測所で、氾濫危険水位に達しま川幅は堤防から堤防まで広がって今も流れています。 その上で、東北南部や関東のほかの地域でも断続的に雨が降り、福島県の会津地方では48時間の雨量が300ミリを超え、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。 茨城県常総市の鬼怒川に、国土交通省が設置しているカメラの中継映像です。
国土交通省のデータによりますと、午前10時現在、栃木県内を流れる利根川水系の思川は小山市にある観測所で、新潟県の阿賀野川は、阿賀町の観測所で、埼玉県や東京23区東部を流れる中川は、埼玉県吉川市の観測所で、栃木県と茨城県を流れる小貝川は、栃木県真岡市にある観測所で、それぞれ氾濫の危険性が非常に高くなる氾濫危険水位を超えています。
栃木県内では避難指示が栃木市、鹿沼市、小山市、野木町、壬生町、さくら市、茨城県では常総市、筑西市、下妻市、結城市、石岡市、八千代町の一部に避難指示が出されています。 栃木県や茨城県などでは、きょう未明にはホテルの宿泊客などが避難所に浴衣姿のまま集まりました。 気象庁によりますと、台風18号から変わった低気圧の影響で、湿った空気が流れ込んで、大気の状態が不安定になり、関東から東北南部にかけて、茨城県に大雨の特別警報を発表しました。
NHKが午前10時半の時点で栃木県内の自治体に取材してまとめたところ、避難指示が栃木市の2万289世帯5万1901人、鹿沼市の8383世帯2万3176人、野木町の3282世帯8148人、壬生町の2602世帯6818人、避難指示の出ている自治体です。 また避難勧告が鹿沼市の3万6121世帯9万8711人、那須塩原市の3063世帯7564人、上三川町の234世帯710人、大田原市の5世帯23人の合わせて13の市と町の4万3521世帯、少なくとも11万9454人に出されています。
大雨の影響で、福島県南会津町を流れる桧沢川に架かるながさ7メートルほどの橋が、橋脚ごと崩れて流されました。 福島県と福島地方気象台は、各地に土砂災害警戒情報を出して、厳重な警戒を呼びかけています。 午前10時現在、避難勧告などが出されている昭和村では、福島県内では、今夜遅くにかけて、気象台は土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒するよう呼びかけています。