海を越えたアメリカン・プリンセス「第2回 世紀の政略結婚」

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この番組のまとめ

イギリスウィリアム王子の妻 キャサリンさんは2015年3月 ドラマ「ダウントン・アビー」の撮影現場を訪れました。 アメリカの資産家の娘でばく大な持参金と共に伯爵家に嫁いできたのです。 当初は持参金目当ての結婚でしたがその後2人は愛を育んできました。 ♪~19世紀の終わりアメリカの大富豪の娘たちは持参金と爵位とで取り引きされました。 イギリス貴族にとって 一族に流れるアメリカの血は 後ろめたい秘密です。 18歳のコンスエロ・ヴァンダービルトはイギリスの第9代マールバラ公爵に嫁ぐため準備中。

長女 コンスエロと2人の息子 ウィリアムとハロルドです。 息子たちは学校に通わせましたがコンスエロには自宅で教育を受けさせました。 この鉄の棒に象徴されるようにコンスエロの生活は 全てが厳しくコントロールされていました。 少女時代の彼女は贅沢だけど自由のないアルヴァは試しにオックスフォード大学とケンブリッジ大学の入試問題を取り寄せてコンスエロに解かせています。 アルヴァの望みは コンスエロを世界の舞台に立たせる事。 そこで コンスエロを イギリスの公爵夫人にしようと思い立ちます。

でも 彼に気に入られればイギリスの社交界にデビューできます。 メアリーは グランサム伯爵夫人となったアメリカ人 コーラのモデルの一人なのです。 ところが 願いをかなえたアメリカン・プリンセスを悲しい運命が待っていたのです。 そこで 社交界に顔が利くアメリカ人ミニー・パジェットに依頼する事に。 肌を露出したドレスが新調され相手候補は コンスエロの事を気に入りそうな男性に絞られました。 イギリスに渡ったほかのアメリカの娘たちと比べると祖母 メイは とても活発で自由な考え方をする女性でした。

初日に 12キロの大物とイギリスの貴族社会は冷たく閉鎖的で結婚生活は苦労の連続でした。 しかしイギリスの大邸宅の例に漏れずこの宮殿は見かけこそ豪華でしたが中は寒くて暗くバスルームの数は僅かでした。 マールバラ家は1702年から続く公爵家でブレナム宮殿は フランスとの戦いで大勝した褒美に拝領しました。 現在 ブレナム宮殿は世界遺産に登録されていますが今も マールバラ公爵家のものです。 福祉活動を通じて地元と しっかり結び付きヴァンダービルト家からの持参金は宮殿の修復に充てられました。

愛のない夫婦生活は相変わらずでしたがコンスエロも 公爵夫人の立場は気に入りましたが問題は夫との関係でした。 コンスエロは 公爵のいとこで後に イギリスの首相となるウィンストン・チャーチルと親交を深めます。 アメリカの富豪の娘でチャーチルの母となったジェニー・ジェロームは コンスエロの良き理解者だったでしょう。 既に やり手の政治家だったチャーチルは浮気相手と別れるようコンスエロを説得。 随分 コンスエロに甘い決着に思えますがそれが この夫婦の経済的な力関係を物語っています。