♪～工場長！おお！来ましたよ ハイランドケルト！お父さんや！エマ！お父さん お帰り！ただいま。 ビールに進出するいう事ですか？ビールの稼ぎが 今の鴨居商店を救うっちゅう事ですね？分かりました！そや 工場長！ わてらのウイスキーが今 どんな味になってるか一遍 飲んでみたい。 大丈夫！ハイランドケルトだって 最初から最高のウイスキー出来なかったと思う。
おっ これか！マッサンのウイスキーは。 鴨居ウイスキーは 大将のねらいどおり世間の注目を集めました。 もっと もっと今の日本人に合わせたウイスキーにせな売れんいう事や。 本日までの鴨居ウイスキーの売り上げは当初の目標本数の約２割。 ビールの売り上げが上がらんのはウイスキーの不人気が原因やと思われます。 じゃけど それこそがスコッチウイスキーの特徴で…。
鴨居ウイスキーが何で売れんかったか。 煙臭さを取り除いてまずは 日本人の味覚に合わせたウイスキーを一緒に造っていこうやないか。 お前は 誰のためにウイスキー造っとる？なんぼ 自分が うまい思たかてお客が まずい言うもんは売れへん。 ここにあるのは皆鴨居商店のウイスキーや！あっ 先生… どうぞ どうぞ。 お前は 当面鴨居ウイスキーの営業に回れ。 北海道？北海道にはウイスキーを受け入れてくれる土壌がある思うんです。
北海道で頑張ってまた元気になって帰ってきてくれる。 お兄ちゃんは？マッサンは今 北海道です。 北海道！？あっ… ウイスキー いかがですかのう？まずいウイスケ持って北海道まで売りに行って…。 おにいさん どう？ウイスキーが売れず困っているマッサンの前にある男が現れます。 何 売ってんだ？これね ウイスキーです。 ハハハッ…！おい みんな もらったか？ほ～ら 急げ 急げ！みんな！ 乾杯！乾杯～！乾杯。 鴨居商店から来ました亀山政春いいます。 何 売りに来たんだ？ウイスキーです。
こんばんは！わしゃのう…わしゃ言うとくけど柔道黒帯じゃ！やめ！ やめ！ウイスケは おらがまとめて全部 買い取ってやる。 おめえも この町に来て殿様になれ！わしも？そっだ まじい酒の行商なんかやめちまってニシンさ 賭けてみろ！いや…わしゃ ウイスキー一筋ですけん。 旦那様！ 千加子お嬢さん！ああっ！ 奥様！どうしたん？奥様！お母ちゃん！代わるわ 代わる！医者を 医者を！お母ちゃん お母ちゃん！大丈夫！明日の朝まで もつかどうか。 奥様… 奥様！お兄ちゃん来たよ！マッサン…。
ハイランドケルトは こがいに焦げ臭いウイスキーじゃったか？においの薄いウイスキーを探してるからそう感じてしまうんちゃいます？スモーキーフレーバーは ウイスキーの命です。 そうですか？味も香りも前に発売された鴨居ウイスキーよりはるかに柔らかくなってますよね？煙臭い。 そうやけど… 全くピートを使わへんウイスキーやなんて工場長のウイスキーやありませんよ。 ジャパニーズウイスキーを造るんじゃ！今わしらに求められとるんはのう日本人が飲みやすいと思えるウイスキーじゃ。 これは工場長のウイスキーやありません。
乾杯！再び 鴨居ウイスキーが発売され大勢の記者を招き大々的な宣伝活動も展開されました。 あんた ええ？北海道で工場を造ってウイスキーを造りたいとこういうこっちゃな？そら ちょっと あんた長すぎるで。 工場長が復帰されたら次は やっぱりスモーキーフレーバーを適度に入れたウイスキーにした方がええと思うんです。